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画像2 長い総状花序を伸ばして多くの薄黄色の蝶形花をつけるが、重みのせいか傾く。 |
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画像3 花序のアップ、萼はおおまかに5裂し、旗弁は先の方だけが上を向いて立ち上がる。 |
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画像4 翼弁は舟弁より短くて多数の横しわがある。オシベ10本、メシベ1本は舟弁(竜骨弁)に包まれて通常は見えないが、昆虫が止まった時は舟弁が下に下がって顔を出す。 |
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画像5 直立する花序もある。 |
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画像6 全ての花が果実にはならないが、ぎっしりと果実をつけた枝もある。
(撮影2004.7.2宮崎市) |
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画像7 果実は長さ7〜8cmほどで数珠状に浅く括れ、先は尖る。(撮影2004.7.2宮崎市) |
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画像8 中に見える褐色の種子は長さ3.5ミリメートルほど、個々の種子の間に膜状の仕切が残る。 (撮影2004.7.2宮崎市) |
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画像9 葉は奇数羽状複葉でこれは15対ほどの長楕円形小葉がある。 |
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画像10 小葉は短い柄があり、葉軸には短毛がある。 |
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画像11 葉裏、葉は長さ2〜4cm、幅1cm前後で先は浅く2裂して尖らない。 |
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画像12 托葉は糸状で早落する、茎は丸い。 |
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画像13 高さ20cmの株を引き抜いて、直径1cmほどの太さの根を手で千切ってみると、白っぽい繊維が密に詰まっている。(撮影2004.7.3) |
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余談 クララは西行法師の歌にも出てくるように、昔から知られた植物で、苦参、久良良乃木、苦草、末比利草、眩草その他多くの名がある(図説草木名彙辞典:木村陽二郎監修 1991年柏書房から一部引用)が、いずれも根汁苦烈で目が眩むということから来ているらしい。
生薬名苦参(くじん)として、日干しにした根は手足がほてって眠れない時に薬効がある、疥癬に効く、葉はうじ虫駆除に使えるとある。(薬用カラー大辞典:伊澤一男著 2000年主婦の友社)
小さい株の根を嘗めてみたところ、目が眩むほどではないが確かに苦いし、後々まで口の中が苦くて10回ぐらい唾を吐き出したほどの味だった。ちなみに葉を囓ってみたらやはり相当に苦い、枝も同様に苦くて牛馬も食べないはず。
果実の大きさのわりには小さい種子は囓ってないが、多分こちらの方も苦いのではなかろうか。 |
画像14 写真13の千切った根の拡大、薄い表皮の下は繊維らしきものが密に詰まっている。 |
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これの花と実だけを食草とする蝶のオオルリシジミは絶滅の危機にあるそうだが、なぜか宮崎県内ではかなり広範囲にこのクララが自生しているにも拘わらず発見の記録がないと聞く。 |