FILE NO 611 宮崎と周辺の植物
ニガカシュウ Dioscorea bulbifera L.
苦何首烏 ヤマノイモ科
撮影日 2008.10.5
撮影場所 綾町

  関東地方以西琉球、台湾、中国、インドまで分布するつる性多年草、宮崎では人里周辺の道脇や川岸等で見られる。
  変わった和名は、中国から薬用として来た何首烏(和名はツルドクダミ)の塊根に良く似た根があって、それが苦いことからという。
 ヤマノイモの何倍もある珠芽(ムカゴ)が食用になればいいのにと、ムカゴを見る度に思うが、中国で栽培されて持ち込まれた変種のカシュウウイモは、ムカゴも塊根も苦味が少なくて食べられるらしい。
画像1 川岸のハルニレに絡んだ蔓と、大きな葉に相応しいムカゴ。 
画像2 葉腋から長さ10cm〜 15cmほどの穂状花序を下垂する。
     葉の大きなものは、切れ込んだ葉柄部から先端まで約20cm、
    基部近くの最大幅は20cmほどで葉柄は10cm近くある。
撮影:(2008.9.6綾町)
画像3 蔓の広がり。メダケ(女竹)の上部は大きな広い葉で覆われている。
撮影:(2008.9.6 綾町)
画像4 葉腋から複数伸びた花序は、長いのは20cm近くなり、長さ2ミリほどの小さな花を穂状につける。  撮影:(2008.9.6 綾 町) 画像5 メバナ。花は無柄で、緑色の長さ6ミリほどの子房の先の小さな披針形の花被片6は殆んど開かない。 撮影:(2008..9.6 綾町
画像6 メバナのアップ。花被片を少し取り除いてみた花の内部、
2つの花被片の間の低い花柱は先が3裂している。
撮影:(2008.10.5 綾町 )
画像7 果実。長さ8ミリほどの3稜形で、花序軸に対してほぼ直角に立ち上がる。
撮影:(2008.10.5 綾町)
画像8 蔓には稜がある。葉柄基部には目だつ大きさの付属物がある。
撮影:(2008.10..5 綾町)
画像9 蔓は大きくゆったりと伸びて樹木や草の上に広がって、大きな
   広い葉で日の当たる表面を覆いつくし、遠くからでも分る。
撮影:(2008.9.6 綾町)
画像10 互生する葉は基部が深く切れ込んで側脈をつなぐ横の脈が良く見えるのが特徴。
撮影:(2008.9.6 綾町)
画像11 葉の下面。7〜11個ある脈が浮き出て、全縁の縁の沿って急に尖った先端まで走る。
撮影:(2008.9.6 綾町)
画像12 葉柄の基部外側に抱かれるように、小さなムカゴがついている。
撮影:(2008.10.5 綾町)
画像13 葉柄基部外側のムカゴの下側から小さな花序が伸び始めている。  
撮影:(2008.10.5 綾町)
画像14 大きいのは直径5cmほどもある珠芽(ムカゴ)の表面は、皮が剥げたような気孔風の紋がある。 撮影:(2008.10.5 綾町) 画像15 左のムカゴの断面。ヤマノイモのムカゴと同じように粘り気が強いが、齧っても苦味が強い。  撮影:(2008.10.5 綾町)
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