FILE NO 164 宮崎と周辺の植物
ニシノヤマタイミンガサ Cacalia yatabei Mathum.et Koidz var.occidentalis F.Meak. ex Kitam
西の山大明傘 キク科
撮影日 2014.9.28
撮影場所 宮崎市

 
岐阜県以西の太平洋側地域の山地に生え、鹿児島大口市辺りにまで分布するという多年草で、宮崎では比較的高い山地に自生しているが自生地は限られており、通常の山登りで見る機会は多くない。
  葉の形に特徴があり、和名も深く分析すると面白いものを含む。
  花や果実等も見栄えせず特に珍重するほどのものに見えないが、山中では圧倒的な存在感があり 樹林の重要な構成要員として役立っていることを認識させられる。
長い地下茎で群生する。
画像1 果穂の先端まで70cmほどの高さ、特徴のある草形で目立つ
画像2 花が終わって間もない時期の果序で、果実はまだ総苞の中にある。
 撮影:(2012.10.20  宮崎市)
 画像3 雨の中の山道斜面の株の花序、小さな花は近よって初めて見える。
撮影:(2011.8.27  宮崎市)
 
画像4 花は小さな頭花で円錐花序につき、花序は枝を分けることも多い。
  小花は少数で普通2~4個、筒状総苞の先は3~4裂して尖る。
撮影:(2012.9.9 宮崎市)
画像5 開花初期の花。筒状の総苞は基部の苞から裂片先まで約1cmの長さ、筒状花の裂片の位置は冠毛より上に伸びる。撮影:(2012.9.9  宮崎市) 画像6 花冠の拡大画像。筒状花の花冠は先が5裂して外側にクルリと巻く。花柱は筒状花の先に高く伸びて赤褐色を帯びる。撮影:(2011.8.27  宮崎市)
 
画像7 草形を斜め上から見た画像。葉は普通大小2枚が左右対称につくが小さい株では1枚だけがついて葉を広げる。 撮影:(2014.9.29 宮崎市)    画像8 草形を横から見た画像。地表部から5cmほど上で長い葉柄、上部で長さ10cm弱の葉柄、の先に葉がつく。 撮影:(2012.9.29 宮崎市) 
画像9 (葉の上面)。葉は掌状の円形で、大きいものは差し渡し40cmほどにもなる。9~10に中裂する。撮影:(2014.9.28  宮崎市) 画像10 切れ込んだ葉の一部拡大画像。無毛で縁は大小の鋸歯が出て荒々しいが葉質は柔らかい。撮影:(2014.9.28  宮崎市)
画像11 (葉の下面)明るい淡緑色で白っぽく見える。大きな葉の葉柄は30cmほどにもなる。
撮影:(2014.9.28  宮崎市)
画像12 葉の下面の拡大画像。脈は下面側に隆起して大小の網目を作る。
撮影:(2014.9.28  宮崎市)
画像13 果序の軸と枝。微細な短毛が密生する。
影:(2014.9.29 宮崎市)
画像14 葉柄は基部が葉鞘となり殆ど無毛で平滑。撮影:(2014.9.29  宮崎市)
 
画像15 花が終わって間もないころの果序。総苞は暫くはしっかりと残って果実を保護する。
撮影:(2014.9.29  宮崎市)
 
  画像16 若い果実。細い果実は長さ約5ミリ、冠毛の長さは7ミリほど。撮影:(2014.9.29  宮崎市) 
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