FILE NO 392 宮崎と周辺の植物
ノイバラ Rosa multiflora Thunb.
野薔薇 バラ科
撮影日 2003.5.11
撮影場所 延岡市

 宮崎では、川岸、道わき、畑のわき、林縁などいたる場所に生えて、刺が邪魔なつる性の落葉低木。
 言われるほどの香りは感じないが、花は香水の原料に、果実(偽果)は生薬として利尿剤などに使われているという。
 ヨーロッパ等で作り出された観賞バラの交配に、このノイバラが大きく貢献しているそうで、野生植物の遺伝子の重要性がよく分かる。
画像1 他物に寄りかかることなく高さ2mほどの藪を作っている。
画像2 枝先に円錐花序を作って直径2cmほどの花を多くつける 画像3 花は白色だが、若い花は薄い淡紅色を帯びる。花弁は先の浅いハート形で5個。
画像4 萼、花序には軟毛と腺毛が生える。 画像5 托葉はクシの歯状に切れ込んで短毛、腺毛がある。刺は托葉の基部に対で生える。
画像6 細い枝についた花序、小葉の大きさと花の大きさが比較できる。 画像7 葉は3〜4対の小葉からなり、葉軸には軟毛がある。小葉は薄くて柔らかく、縁に鋭鋸歯がある。
画像8 赤く熟した偽果は直径7ミリほどの卵球形で、中に毛のついたそう果が10個前後ある。
(撮影:2004.11.7 宮崎市)
画像9 撮影したこの果実では果柄に腺毛は殆ど残っていない。(撮影:2004.11.7 宮崎市)
トップへ 科名リストへ