 |
画像2 高さ4〜5mほどの樹形。ヌルデモミジといわれるような美しい紅葉になる時期には
未だ早いが、房状に下がった果実は赤みに白が混じって独特の雰囲気がある。
撮影:(2007.10.14 五ヶ瀬町) |
 |
画像3 周囲に先駆けて紅葉したヌルデ(ヌルデモミジ)の樹。高さは7m近い。
カエデやモミジに混じって秋の山野を彩る重要な構成木である。
撮影:(2008.10.19 五ヶ瀬町) |
 |
画像4 未だ暑い8月、黄色味の強い白い花をぎっしりとつけた花枝。
花序は長さ30cmほども伸びて大振りな円錐状になる
撮影:(2005.8.28 高千穂町) |
 |
|
 |
画像5 国道脇の高さ3mほどの樹、円錐状の花序を枝先に大きくゆったりと広げている。
撮影:(2008.9.13 椎葉村) |
|
画像6 雌雄異株のオバナ。ガク片5、反り返る花弁5、オシベ5で、花の大きさは約2ミリほど。撮影:(2008.9.13 椎葉村) |
 |
画像7 葉は判りやすい奇数羽状複葉で、長いものは50〜60cmになる。
中軸の翼が特徴、小葉は無柄で長さ10cm以上にもなって先は鋭く尖る。
撮影:(2008.5.31 高千穂町) |
 |
|
 |
画像8 葉の下面は軟毛が密生して淡い黄白色となり、主脈や側脈等がしっかりと隆起している。撮影:(2008.9.21 五ヶ瀬町) |
|
画像9 下面のアップ画像。細脈まではっきりと網目が見え、翼部の側脈も分る。
撮影:(2008.9.21五ヶ瀬町) |
 |
|
 |
画像10 フシダニの一種によって小さな虫こぶが無数に出来た葉。稀ではなくて普通の光景。
撮影:(2008.7.6 川南町) |
|
画像11 左の葉の下面。窪んだ部分の周辺に、ダニらしきものが動くが、ヌルデフシダニかどうかは分らない。 撮影:(2008.6.14 三股町) |
 |
|
 |
画像12 果実が目立って赤くなるものもあるが、花も果実もパッとしない。
撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町) |
|
画像13 ハゼ等でも見かけるが、葉や枝が蛾の一種の幼虫に網状に包まれて遠めにもよく分る。撮影:(2008.9.21 大分県佐伯市) |
 |
|
 |
画像14 葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできる袋状の虫こぶは五倍子(附子=フシ)と呼ばれ、タンニンが多量に含まれて今でも様々な用途に利用される。 撮影:(2008.9.21
佐伯市) |
|
画像15 大きさ6〜7cmもある虫こぶを両断すると、中には羽のないヌルデシロアブラムシと思われるアブラムシが見える。
撮影:(2008.9.21 佐伯市) |
 |
|
 |
画像16 樹幹は灰褐色で小さな皮目が多くて、ぶつぶつと突出して、浅い縦の裂け目がある。
撮影:(2008.10.19 五ヶ瀬町) |
|
画像17 果序は多くの果実の重みで垂れ下がり、果実の赤い部分に雪が積もったように覆っている。 撮影:(2007.10.14 五ヶ瀬町) |
 |
|
 |
画像18 果実は、表面に短毛のある大きさ約5ミリほどの扁平球で、平地で見る果実には白い分泌物はない。 撮影:(2008.9.13 宮崎市) |
|
画像19 山地の果実。表面が塩状の白い分泌物で覆われた果実。舐めてみると殆んど塩のような味がする。 撮影:(2008.9.13 五ヶ瀬町) |
(ヌルデあれこれ)
ウルシ科の仲間は熱帯〜温帯に700種ほどあるというが、マンゴーやビスタシオ、カシュウナッツなどの果実が食用になるもの、ウルシやハゼ等のように木蝋になるもの、ヌルデのように五倍子のタンニン成分がインクや染料に利用されるものなど、様々な形で人間に役立つ樹として広く利用されてきた。
ヌルデはその中で他にない利用の歴史があり、江戸期以前の女性のお歯黒にフシ粉(五倍子の粉)が使われていたり、果実についた白い分泌物に塩味があることから、塩の代わりにした地方もあった(辻井達一著、日本の樹木、中公新書、1995年)、またタンニン材料としての利用は今でも多いと聞く。 |
|
 |
|
|