FILE NO 193 宮崎と周辺の植物
オニシバリ Daphne pseudo‐mezereum A. Gray
鬼縛り ジンチョウゲ科
撮影日(果実) 2001.7.1
撮影日(花) 2004.3.24
撮影場所 県北部

 オニシバリは、福島県から九州中部域にかけて分布しているので宮崎県が南限となるが、宮崎では県北部山地を中心にして、尾鈴山がぎりぎりの南限となっている。
 ナツボウズ(夏坊主)の名もあるが、 これは春早く花をつけた後に夏に一度落葉し、9月頃になって再び葉をつけることによるからという。実のところ夏に落葉した状態を確認したことは未だない。(後日追加記入)
赤い液果は有毒で辛いそうだが、中に1個の種子がある。
葉は互生するが枝先に束生しているように見える。 枝の先端についた花の様子。
枝先に束生状についた葉。 果実は楕円形で、長さ8mmほどで鮮やかな赤。
萼筒は長いものは1cmほどにもなり、先は4裂して花弁のように見える。少し開いた裂片の間に黄色いオシベの葯が見える。 雌雄異種となっているが、雄株の花と雌株の花との違いはわかりにくい。
雌株の花アップ。(確認の必要) (左の枝の花)雌株の花を縦に切り裂いた。(前年7月に果実を確認したと思われる株の花)
オニシバリは、樹皮の靱皮繊維が強く、鬼でも縛るれるほど強い紐代わりになる意味。 径約3mmの枝を指でちぎろうとしたが、ちぎれないで柔らかく柔軟に曲がる。小枝を構成する維管束形成層とそれを包む樹皮。
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