FILE NO 728 宮崎と周辺の植物
オオジシバリ  Ixeris japonica (Burm.f) Nakai
大地縛り キク科
 
撮影日 2020.5.7
撮影場所 宮崎市
  日本全土と琉球、朝鮮、中国で見られる多年草で、田んぼの畔や道端に普通にある。4月~5月にかけて統一性を欠くようにバラバラに広がった葉の間から花茎を立ち上げて数個の花黄色い鮮やかなをつける。やや湿り気のある草地で見かけることが多い気がする。花はタンッポに似ているが、花茎が枝分かれして途中に葉をつけることで見分けることができる。属名の「 Ixeris」の意味は牧野植物図鑑では語源の意味不明とある。和名オオジシバリは地縛りの仲間で大型の意味。
画像1 全体の草形が分かりにくいほどに茎は地を這って葉を出す。 ジシバリの画像は18,19,20に掲載
 画像2 地際から出た葉は横に寝て入り混じり株ごとの区別がつけにくい。
撮影:(2017.10.14 北川町)
 
画像3 花茎は少数枝を分けて花をつける。花茎は細くて倒れやすい。
撮影:(2017.10.14 北川町) 
画像4 花は差し渡し2.2cmほどの大きさで舌状花だけからなる。
 撮影:(2001.9.9 県央部川原) 
 
画像5 蕾期の総苞。長さは1.2cmほどで、基部に卵形をした総苞内片が5個ほど、上部に細長い総苞内片が8個ほどある。 撮影:(2017.7.2 川南町)  画像6 花期の総苞。黄色い舌状花の外側を支えた細長い総苞内片が見える。総苞外片はかなり大きくなっている。 撮影:(2017.8.11 川南町)
 
 画像7 舌状花の先は浅く5裂している。
撮影:(2017.8.11 川南町)
   画像8 花茎は無毛。葉も茎も全体が無毛で柔らかい。撮影:(2017.8.11 川南町)
画像9 株の基部と思われる辺りは長い葉柄が横に這って入り乱れ、葉柄と
      同じほどの大きさの茎が横の這ってどの部分が1個体かは特定困難。
   撮影:(2017.8.11 川南町)
画像10 地際からロゼット状に出た葉。葉はへら型で正面の葉は葉柄部が
長さ5cmほど、不規則に切れ込みのある葉身部が12cmほどの長さ。
撮影:(2017.8.11 川南町)
 
 
画像11 葉の上面。ごく浅い緩やかな切れ込みがある。 撮影:(2017.7.2 川南町)   画像12 画像11の葉の下部。比較的切れ込みの少ない葉。 撮影:(2017.7.2 川南町)
 
 画像13 葉の下面。やや白っぽく見える。
撮影:(2017.7.2 川南町)
   画像14 葉の先端部の下面。先は少し突出する。
撮影:(2017.7.2 川南町)
 画像15 分岐した花茎についた葉で切れ込みはなく単純なへら型。
撮影:(2017.10.14 県北部)
  
 
画像16 果実(そう果)の先には7ミリほどの長さの白い冠毛がつく。 撮影:(2017.7.2 川南町)    画像17 果実は長さ5~6ミリで縦に10個ほどの深い溝がある。 撮影:(2017.7.2 川南町) 
  画像18 (参考)ジシバリ。葉は卵形~広卵形で2cm強。
撮影:(2017.10.14 北川町)
 
 
画像19 (参考)ジシバリの花。大きさ1.8cmほど。 
撮影:(2017.10.14 北川町)
 
  画像20 株の基部で横に這った茎が見える。 
撮影:(2017.10.14 北川町)
 
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