FILE NO 723 宮崎と周辺の植物
オオナルコユリ Polygonatum macranthum (Maxim.) Koidz.
大鳴子百合 キジカクシ科
 
撮影日 2018.5.20
撮影場所 宮崎市鰐塚山
  北海道~九州鹿児島県まで分布するという多年草で、DNAによる新分類でユリ科からキジカクシ科に移った。和名は理想的な判り易さで、鳴子を思わせるような花が咲くから鳴子百合、葉も含めて全体が驚くほど大きくなっているから大鳴子百合。山林で見かけると、その葉の大きさに周囲を見回したい気持ちになる。
 この仲間は日本に12種あるそうで、産地によって変化しているというが、中でオオナルコユリがが一番大きいのは間違いないようだ。種小名の「macranthum」は大きな花の意味。
画像1 山道脇の小藪、長さ約1.2mの株は弓状に伸びて花をつける。
 画像2 太い花茎は地面から立ち上がって傾きほぼ水平になって花をつける。
      葉腋から伸びた花柄は下向きにぶら下がって2個~4個の花をつける。
     茎の下部につく花が最大で徐々に小さくなる花を数えたら60個あった。
撮影:(2018.5.20 宮崎市)
 
画像3 果期の株。果実は緑色からやがて黒熟する。
撮影:(2002.9.5 宮崎市) 
画像4 果実はほぼ花の数だけが実って茎からぶら下がり、弓状の茎は果実の
        重みで大きく傾いて先端近くは下向きになる。 撮影:(2002.9.5 宮崎市) 
 
画像5 花は先端が6裂した淡緑色の花筒となり長さ3.5cmほど、いかにも柔らかい感じがする。 
撮影:(2018.5.20 宮崎市) 
画像6 花筒裂片の先端部は外側に広がってやや緑色を帯びる。オシベより長いメシベ柱頭部は筒内に隠れて見えない。 撮影:(2018.5.20 宮崎市)
画像7 花期の標準的な全体形。茎は基部~先端にかけて目に見えて細くなる。 
撮影:(2018.5.20 宮崎市)
画像8 茎は丸くてやや白っぽく見える。茎下部の節部は円状に膨らんで竹の節状になる。
撮影:(2018.5.20 宮崎市)
画像9 茎の先端部から基部側の葉を見た画像(茎がほぼ水平に傾いているから
   上からこのような撮影ができる)。葉は緑色で無毛、光沢が感じられる。
撮影:(2018.5.20 宮崎市)
 
 
画像10 葉の上面。葉は大きなものでは長さ約18cm,、幅7cmほどになり、上下面ともに平滑で艶がある。撮影:(2018.5.20 宮崎市)   画像11 葉柄はない。葉腋から出た花柄は葉の下側に伸び、2~4分岐して花をつける。
撮影:(2018.5.20 宮崎市)
 
 画像12 葉の下面。白味の強い淡緑色で脈が隆起する。先は尖る。 撮影:(2018.5.20 宮崎市)    画像13 葉の下面のアップ画像。大小の縦脈が走っている。 撮影:(2018.5.20 宮崎市)
 
画像14 果実。果実は葉に隠れて見えにくい。
撮影:(2002.9.5 宮崎市)
 
  画像15 黒っぽい緑色の未熟果(液果)。球形で大きさは直径1.2cm。 撮影:(2002.9.5 宮崎市) 
画像16 (参考) ナルコユリの画像で、一目見ただけで違うことが分かる。
撮影:(2017.6.6 宮崎市)
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