FILE NO 77 宮崎と周辺の植物
ラッカセイ Arachis hypogaea L.
落花生 マメ科
撮影日 2005.10.16
撮影場所 県北部山地

 落花生、英語でピーナッツ、グラウンドナッツ(Groundnuts)、その他多くの呼び名でなじみのある植物。
 地上で花を咲かせた後で子房柄を地中に潜り込ませて種子をつけるという変わった性質を持っているが、花はふつうのマメ科のものと特に変わったところは無い。
 ピーナッツのピーはエンドウ豆、ナッツは堅い殻に包まれた木の実のことなのでその意味するところはよく解る。
 南米アンデス山脈の東側が原産地と本に書いてあるが、自家受粉で作った種子を土の中に隠してどのようにして子孫を広げて行くのか考えれば考えるほど変わった植物に思える。
 日本へは江戸末期、宝永年間に入ってきたと同じ本に書いている。
画像1 茎は弓なりに大きく曲がる。5月初めに多くの花をつけるが、熟すまでの期間が長く、赤く熟す果実は数えるほどになる。
花: 4枚の小葉と長い葉柄、その本にある細く長い托葉、花の下は花柄のように見えるが長く伸びた萼筒(がくとう)で、その下に子房がある。
葉: 小葉の拡大写真 子房柄: しおれた花と子房の基部にある子房柄が地面に向かって伸びている。
地面にもぐる子房柄の先端。  
撮影:(2003.7.30 高原町の畑)
子房柄が地面にもぐっている。 
撮影:(2003.7.30 高原町の畑)
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