FILE NO 366 宮崎と周辺の植物
ルイヨウボタン Caulophyllum robustum Maxim.
類葉牡丹 メギ科
撮影日 2004.5.2
撮影場所 県北部 

 県北部の山中に生えるメギ科の多年草で、その名の通り葉がボタンに類似しているから類葉ボタンとは、いかにもわかりやすい名前で、植物の名前もいつもこのようにわかりやすいといいとは思うが、実際にはよく似たものが多いのでそう単純にはゆかないだろう。 
 時期的に、この花はまだ咲き始めで花弁も十分広がっていない。
 
山中の伐採後の明るくなった林内に群生、葉が特長的ですぐにわかる。
茎頂に集散花序を伸ばして黄緑色、差し渡し直径1cmほどの花をつける。 6個の花弁のように見えるのは内萼片で、黄色いオシベ(葯)の基にある6個の緑黄色の先が広くなったのが花弁で、ここから蜜を出す。
花弁のような内萼片の外に小苞が見える。 茎葉は2個で茎の上半部ついて、3回3出複葉となるが、広がり方は複雑でややこしい。
果実のように見えるが、胚珠がそのまま裸出して種子に成長し、熟して藍色になったもの。
撮影:(2005.8.27 県北部)
球形の種子は直径8ミリほどで、長さ5〜6ミリの不釣合いに太い果柄状の珠柄が特徴。
撮影:(2005.8.27 県北部)
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