FILE NO 727 宮崎と周辺の植物
サツママアザミ Cirsium anstrokiushianum Kitam
薩摩真薊 キク科
 
撮影日 2019.11.7
撮影場所 宮崎市田野町
  湿地に生えるキセルアザミ(マアザミ)が本州以南九州まで広く分布しているのに対してこのサツママザミは九州でだけ見られるアザミで、宮崎県の中部と西部の湿地でも見ることができる。キセルアザミ(マアザミ)と外見は良く似ているが、花は点頭せずに横向きまたは上向きに咲くこと、茎の基部から匍匐枝を出すことが大きな違いといわれている。また開花時期もキセルアザミ(マアザミ)より少し遅くて11月初旬にも見ることができる。
画像1 足元がぬかるんでいる畑脇の傾斜した小さな湿地に咲いた花。
 画像2 横向きに咲いたでこれ以上傾くことはない。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
 
画像3 茎の基部から四方に匍匐枝を伸ばした株。
撮影:(2019.11.7 宮崎市)
 
 
画像4 この時期に元気よく根出葉を一杯広げ花をつけている株。撮影:(2019.11.6 宮崎市)    画像5 茎の途中で分枝して花をつけた株。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
 
画像6 花は差し渡し6cmほどの大きさで花の下に長さ5cmほどの線形の苞がつく。
  総苞は径2cm弱蜘蛛毛があり総苞片は11~12列に並んで圧着する。
 撮影:(019.11.6 宮崎市) 
 
画像7 横を向いた蕾で総苞の長さは2.5cmほど。
 撮影:(2019.11.6 宮崎市) 
  
画像8 筒状花の全長は2.7cmほどで、冠毛の長さはその半分。 
撮影:(2019.11.6 宮崎市) 
 
画像9 根出葉は変化の幅が大きいが、この葉の場合は長さ約32cmほどもある。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
画像10 根出葉の基部近くの上面、無毛だが縁にはするどい鋸歯が規則正しく出る。 
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
 
画像11 (葉の下面)。全体に白っぽく無毛。粗く羽状に大まかに切れ込んで側脈の先が大きく山形の鋸歯になる。撮影:(2019.11.6 宮崎市)   画像12 葉の下面アップ画像。下面と同色の脈が浮き出るが殆ど目立たない。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
画像13 根出葉はロゼット状に多く出て茎葉に比べて非常に大きい。
撮影:(2019.11.6 宮崎市
 
画像14 茎は淡暗緑色で葉を疎らにつける。途中で二岐して先端に花をつける。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
  画像15 主茎を近接撮影した画像。目立った毛はないが、上部では汚れに混じって蜘蛛毛がまばらに出る。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
 
画像16 花が終わると早くに変色して果実となる。
総苞も間もなく緩んで内部の痩果を放出する。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
  画像17 果実。痩果は多くの冠毛が開いて差し渡し2cmほどの大きさになる。果実は約4ミリ長。
撮影:(2019.11.6 宮崎市)
 
 画像18 株を根ごと掘り起こして全体のバランスが見えるようにした画像。 撮影:(2019.11.7 宮崎市)    画像19 茎の基部から四方に伸びた匍匐枝で、最大のものは太さ約5ミリほどもある。撮影:(2019.11.7 宮崎市)
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