FILE NO 616 宮崎と周辺の植物
セントウソウ chamaele decumbens (Thunb.) Max.
せんとうそう セリ科
撮影日 2009.2.8
撮影場所 宮崎市

 セントウソウを仙洞草と書いた図鑑もあり語源は不明となっているが、仙洞とは退位した天皇の呼び名であり、仙洞御所にこの草が生えていたという説も聞かない。
 手持ちの2、3の植物名の由来を解説した本にもこのセントウソウは出てこないし、牧野図鑑にもこの字は出てこないので和名はせんとうそうと表記するしかなく、意味も不明である。 県内広く林内の涼しい木陰や林縁などにありふれた小さな多年草で、たいていの場合群生している。
画像1 日本の特産種で、北海道から九州にまで広く分布している。
画像2 照葉樹の林床に積もったで枯葉の上を覆った葉の間から花径を伸ばした花。
 大抵このようにセリ科特有の形の小さな葉を広げた株が群生している。
 撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像3 花茎は高させいぜい地際から12cmほどで、花は花茎の先に疎らにつく。
 傾斜気味に出る花茎には葉がつかない。撮影:(2008.3.9 宮崎市)

画像4 花は花茎の先に複散形花序について、花序は混まない。 撮影:(2009.2.8 宮崎市) 画像5 花数は数えられるほどで、花序全体の幅も1cm程度。 撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像6 花の直径約2mm、離弁が際立つ花弁5、オシベ5が見える。 撮影:(2009.2.8 宮崎市) 画像7 小さいがメシベの花柱2は花盤の上にある。  撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像8 葉は普通長さ8cmほどの柄の先に長さ約4cmの三角状の2回3出羽状複葉となる。
撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像9 小葉裂片は変化が多くて形は様々で、切れ込みの程度もいろいろだが無毛で柔らかい。
撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像10 葉の下面は白っぽくて無毛。
撮影:(2008.3.9 宮崎市)
画像11 葉の下面のアップ画像。脈がやや濃い緑色に見える。  撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像11 葉柄の基部は托葉が膜状に広がって茎を抱いている。白く太い若い花茎が見える。
撮影:(2009.2.8 宮崎市)
画像11 葉は殆ど根際から出て基部はやや紫色を帯びる。葉柄、葉面ともに全体傾いて広がる。
撮影:(2009.2.8 宮崎市)
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