FILE NO 452 宮崎と周辺の植物
シラキ Neoshirakia japonicum (Sieb.et zucc.) Pax et K. Hoffm.
白木 トウダイグサ科
撮影日 2013.8.14
撮影場所 宮崎市

  山形県~岩手県以南の本州、四国・九州~琉球、朝鮮、中国大陸に分布するという高さ5~6ほどになる落葉小高木で、宮崎でも落葉広葉樹林内で広く見られる。
 秋には黄葉~紅葉してその存在感を示すが、なんといっても名前の通り林中で目立つその白い樹皮が一番の特徴。
 広葉樹林内の登山道などを登る時には手頃な幹を掴みながら登ることになるが、見回した時に特に目につく白い幹は、殆どがシラキといって間違いない。近縁植物にナンキンハゼがある。
画像1 山頂への車道脇に大きく伸ばした枝から下がった果実。 全体無毛で雌雄同株
画像2 やや薄暗い林内の林縁近くの株、横に広がった枝の先から
     上向きに立ち上がった花序。 撮影:(2006.6.10  えびの市) 
画像3 四方が開けた環境に生える株はスッキリと整形だが、普通林縁等で
       見る樹は明るい方に傾いて不整形が多い。 撮影:(2013.8.13 宮崎市) 
画像4 花序は高さ10cmに満たないほどで黄色っぽい。上部にオバナが下部に少数のメバナがつく。
撮影:(2006.6.10  えびの市 )
画像5 オバナ。2ミリほどの柄があってオシベ2~3個の花が2~3個つくが、全体小さくて大きせいぜい2ミリ程度。撮影:(2008.5.31  えびの市)
画像6 葉は鮮やかに紅葉する。互生する葉は先が鋭く尖って細まる。
撮影:(2011.10.27  小林市)
 
画像7 若い葉の上面。葉身は長さ18cmにもなるが大きさの変化幅は大きい。葉縁は波打つが全縁。撮影:(2008.5.31  高千穂町) 画像8 成葉上面。基部は切型で長さ2cmほどの葉柄がある。葉身の基部に腺点がある。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)
 
画像9 葉の下面から見た葉身基部の腺点。脈はやや白味を帯びて大小の脈で網目を作る。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)  
  画像10 下面の細脈が交差する点にも小さな腺点ができるのがこの種の特徴。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)  
 
画像11 小枝は平滑で僅か緑みを帯びた淡赤褐色だがよく見ると縦にごくごく細かい筋がある。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)
  画像12 樹皮は縦に浅い裂け目がでて灰白色になり、離れた位置からもそれと判るほど白っぽい。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)  
 
画像13 未熟な果実。横幅2cmほどの三角状扁球形で先端に花柱が宿存している。
撮影:(2013.8.13 宮崎市)   
  画像14 果実(蒴果)。上側の茶色は途中で枯死した果実。熟果は3裂し球形の種子3個が白い糸で下がる。撮影:(2013.8.13 宮崎市)   
 
画像15 山道脇の傾斜地で紅葉し始めたシラキ。
樹皮の白さも目立つ。 撮影:(2008.11.2 宮崎市)
  画像16 登山道の途中に見えるシラキで、幹の白さが目立つ。 撮影:(2009.6.91 延岡市) 
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