FILE NO 102 宮崎と周辺の植物
シロヨメナ Aster ageratoides Turcz. subsp. leiophyllus(Franch.et Savat.) Kitam.
白嫁菜 キク科
撮影日 2013.11.13
撮影場所 宮崎市

  青森県~鹿児島県までの林縁や道脇草むらに生える多年草。
 宮崎にはよく似たヤマシロギク(イナカギク)とシロヨメナがあるとされてきたが、最近になってその中間型がサツマシラギクとして正式に発表された。大まかに言えば県南にはサツマシロギクが、県中北部にシロヨメナが分布していて、イナカギクは宮崎では殆ど期待できないということらしい。
 ただ母種ノコンギクも含めてこの仲間は、葉や毛の変化幅が大きくて見分けにくいので、多くを見て眼力を養う必要がある。
画像1 半陰地の道路傾斜法面で殆ど横に伸びて花をつけた株
画像2 傍を湧水が流れる林地境の明るい草地、驚くほど多くの枝先に
     賑やかに花をつけた株。周囲に伐採された様子は見れらない。
撮影:(2013.11.13  宮崎市 )  
画像3 林縁日影地の茎上部、分枝した枝先に散房状に咲いた花。
撮影:(2013.11.13  宮崎市 )
 
画像4 頭花は殆どの場合白色で、大きさが差し渡し1.3~1.8cm程度と小さく、日影地ではさらに目立たない。 撮影:(2001.10.27  宮崎市 )     画像5 総苞は高さ4ミリほどで全体に白い短毛が密生している。総苞片の先は緑色で反り返る。
撮影:(2013.11.13  宮崎市 )  
 
画像6 左端は舌状花のメシベ花柱と冠毛。 
撮影:(2013.11.13  宮崎市 )  
  画像7 むしって一つだけ残した筒状花。子房も含んで長さ約4ミリ。撮影:(2013.11.13  宮崎市 )  
画像8 互生する葉は基部近くの大きなもので長さ14cmほどになるが、
    大きさ形ともに変化が多い。全体に張りがなく柔らかい感じで、
    葉を基部から丁寧にもぎ取ってみると確かに葉柄が見られる。
     撮影:(2013.11.13  宮崎市)
 
画像9 葉は柔らかくて途中で少しされ下がり気味になることが多い。基部は徐々に細くなる。 
撮影:(2013.11.13 宮崎市)
画像10 葉上面の拡大画像。全面にごく短い毛があり指先で触ると毛の感触が確かに感じられる。
撮影:(2013.11.13 宮崎市)
 
画像11 葉の下面は葉脈にごく短い毛が寝ている程度で葉肉に毛ははない。
撮影:(2013.11.13 宮崎市)
  画像12 葉柄基部。脈上に葉柄部と同様に白い短毛がある。
撮影:(2013.11.13 宮崎市) 
 
画像13 花柄上部の短毛。柄は緑色だが茎は下部になると赤味を帯びる。 
撮影:(2013.11.13 宮崎市)
  画像14 茎中部の毛。毛は下部になるほど取れ落ちて少なくなる。 
撮影:(2013.11.13 宮崎市)  
 
画像15 茎下部の毛。上部に比べて密度も減ってくるが平滑にはなることはない。
撮影:(2013.11.13 宮崎市)   
  画像16 花が終わったばかりの果実。長さは果実1ミリ、冠毛3ミリほど。
撮影:(2013.11.13 宮崎市)   
トップへ 科名リストへ