FILE NO 645 宮崎と周辺の植物
ソヨゴ Ilex pedunculosa Miq.
冬青 モチノキ科
撮影日 2009.10.24
撮影場所 県北部

 
関東南部と新潟県のライン以西九州、台湾、中国中南部に自生するという雌雄異株の常緑高木で、宮崎では山の尾根筋等のやや乾いた常緑林内でよく見かける。
 和名そよごは、混み合った厚く堅い葉が風で擦れあって音立てて戦ぐことから来ていると云われるが、学名では、種小名の「pedunculosa」は、画像で分かるように「花柄のある」を意味するらしい。
 別に「フクラシバ」とも呼ばれれるのは、厚い葉が熱に当たると膨らむことによるという。
画像1 特徴のある葉の間から伸びた長い柄の先に果実は1個つく。
画像2 枝先の葉腋から出た小さな花序に、見栄えしない花がポツポツと咲く。
 撮影:(2005.6.17 県北部)
画像3 葉は厚くて、明るい方に透かしても透視性が悪く脈目は殆ど見えない。
撮影:(2008.9.7 県北部)
画像4 未だ熟してない果柄は真っ直ぐ伸びて曲がらない。 撮影:(2006.10.9 県北部) 画像5 時に葉腋や枝先に果実が変形したような球がつくことがある。 撮影:(2005.6.18 県北部)
画像6 球形の果実は直径5ミリほどで、赤く熟す頃には長さ3cmほどの柄の
 基部付近が曲がって下垂する。 撮影:(2009.10.24 県北部) 
画像7 雄花序は短い集散花序となって3〜8個の花をつける。白い花弁は普通4個ある。
撮影:(2005.6.18 県北部)
画像8 直径約4ミリの雌花は長さ3cmほどの花柄の先に1個つき花柄の途中に小さな苞がある。
撮影:(2005.6.18 県北部)
画像9 周囲と競合して高さ8mほどにも伸びた樹形。
撮影:(2009.8.8 県北部)
画像10 樹皮は灰褐色で小さな皮目はあるが平滑。
撮影:(2005.6.18 県北部)
画像11 互生する葉は卵状楕円形、長さ5〜8cmほどで先が尖り側脈は数対で葉柄の長さは2cm弱。
撮影:(2005.6.18 県北部)
画像12 葉は両面とも無毛で艶があり、下面の側脈は見えにくい。葉縁は2〜3回ゆっくりと波打つのが特徴。
撮影:(2006.10.9 県北部)
画像13 張り出した枝の葉は風が吹けば擦れそうなほど混み合っている。
撮影:(2006.10.9 県北部)
画像14 大きな樹の周辺では時に、茎が地表を這って横に成長した樹形が見られることがある。
     この画像では横に1mほど這っているが、周辺にそれ以上長く這った株は見当たらない。
  長野県等に北方型のタカネソヨゴがあるというが、匍匐する性質があると思われる
 撮影:(2009.6.9 県北部)
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