FILE NO 38 宮崎と周辺の植物
タチバナ Citrus tachibana (Makino) C.Tanaka
ミカン科
撮影日 2002.12.1
撮影場所 県南部
花は、2004.4.25撮影
 古来から歌に詠まれ、エピソードの多い木だが実物は以外と身近にはない。 寒い冬、黄金色に輝く果実が観賞用に喜ばれたことはよく理解できるが、生育地は海に面した太平洋側の照葉樹林であり、そう広くは植えられなかったのではなかろうか。  宮崎では宮崎市内を流れる川に架かる橘橋や中心街に橘通があるなど、祝詞でいう「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に」関係してか、馴染みのある名前である。
花も純白で香りが良く、果実も鑑賞に耐えるので、庭に1本あると良いと思う木ではある。(2002.12.1撮影)
葉柄の翼は殆ど無い、花は単生し枝に刺がある 果実は黄色で径2〜3cm、酸味が強い。
かなりの年数と思われるが、高さは4mはある。 京の御所紫宸殿には今でも右近の橘、
左近の桜があるそうだが、見たことはない。
花は他の柑橘類と違った感じはないが、花弁はやや丸っこいようにも見える。 純白の花は太陽の下では撮影が難しい。
花は、横か下を向いて咲く。(2004.4.25撮影) 花弁は5枚、雄蕊は20個ほどで、花糸が2〜3個合着して花柱を取り囲む。
高さ1.5mほどの幼木、枝は稜があり刺は大きい。 刺は鋭く長さ2cmはある。
果実は直径3cmほどで扁平球となる。 果嚢は9個、大小の種子が、これでは5つ見える。
参考 大きさは少し大きいが殆ど同じに見える
ハッサク(八朔)の花。(2004.4.25自宅で撮影)
参考 我々が一番良く食べるお馴染みの
温州ミカンの花。(2004.4.29高岡町で撮影)
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