FILE NO 437 宮崎と周辺の植物
アカショウマ
(テリハアカショウマ)
Astilbe thunbergii (Sieb. et Zucc.) Miq. var kiushiana Hara
照葉赤升麻 ユキノシタ科
撮影日 2002.6.15
撮影場所 田野町

 宮崎ではアカショウマと名の付く仲間が、アカショウマ、変種にあたるテリハアカショウマとツクシアカショウマの3種があるようで、どれもよく似ているので見分けが難しいが、これはテリハアカショウマとしての特徴が顕著に見える。
 アカショウマとの違いは花序が下から数本の枝は長く伸びるが、上の方では急に枝がなくなること、葉の鋸歯の先が尖ること、葉の表面に光沢があることなどである。
画像1 人家のあるような低地では見られなくて山道わきの草地などに群生する。花は遠くからは白っぽく、近づくと淡いピンク色に見えて美しい。  
画像2 花茎は茎の先に付き、枝を出して傾く。
花序は下部の数本の枝だけが良く伸びる。
画像3 花弁は少し淡紅色で、さじ状の線形、
雄しべは10個、メシベは1個で花柱は2つある。
(画像14を参照)
画像4 全体の草形、高いものでは80cm近くなる。(撮影:2002.6.15 田野町)  画像5 花期が過ぎて果実の時期になった全体の草形。葉がやや光沢を帯びた感じが判る。
(撮影:2005.7.17 田野町)
画像6 葉は3出の複葉で、小葉は楕円形〜卵形で長さ4〜10cm、幅3〜4cmほどになり、先は尾状に伸びる。(撮影:2005.7.17 田野町)  画像7 葉にはj重鋸歯が目立ち、先は尖る。
葉の基部は僅かな心形〜 くさび形となる。
(撮影:2005.7.17 田野町)
画像8 葉の上面のアップで重鋸歯の具合が良くわかる。(撮影:2005.7.17 田野町) 画像9 葉上面の短毛は手で触った時とは違って目立たない。(撮影:2005.7.17 田野町)
画像10 葉の下面は脈が隆起して光沢が目立つ。 (撮影:2005.7.17 田野町) 画像11 葉下面の毛の様子。
(撮影:2005.7.17 田野町)
画像12 葉柄基部はしばしば赤くなって、鱗片状の褐色の毛が出る。(撮影:2005.7.17 田野町) 画像13 茎、花序軸の毛は殆ど目立たない。
(撮影:2005.7.17 田野町)
画像14 果実の先端に2個の花柱が見える。
(撮影:2004.8.22 田野町)
画像15 水で洗ったばかりの根茎。
茎下部の赤みはあまり見られないが、太い根茎と細い根は赤みを帯びる。
(撮影:2005.7.17 田野町)
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