FILE NO 425 宮崎と周辺の植物
sen
ツノハシバミ Corylus sieboldiana BL.
角榛 カバノキ
撮影日 2011.8.13.
撮影場所 県北山地

 
北海道~本州、四国・九州と朝鮮半島に自生する雌雄同株の落葉低木、椎葉村、熊本五家荘が自生南限地という。
 榛は、本草綱目に榛(オオハシバミ)は関中(陝西省)に多い、関中とは秦の地である、それで字は秦につくると・・和漢三才図会にある。
 角榛の角は果実の形から。
 日本でも古くから果実は食用として知られており、平安初期に定められた延喜式の諸国貢進菓子に、梨子や甘栗子と並んで大和の国の榛が載っているという。
画像1 日の当たる明るい林縁等に周囲の樹木に紛れて生える。 ハシバミの由来は不明。
画2 開けた高原の浅い低樹林内作業道わき、尾状の花序は未だ冬状態の
     枝の色と同じで、遠くからは枯れ葉がぶら下がっているように見える。
撮影:(2011.4.2
 県北山地)
画像3 未だ裸木の4月初め落葉樹林、中央右手から左上に斜上する高さ
     3.5mほどの細く白い樹木、よく見ると枝先に尾状の花が見える。
撮影:(2011.4.2
 県北山地)
画像4 画像3の近接。明るい空がバックでは太いひも状になった花の詳細は見えない。
     向こうの樹の枝に見える丸い影は緑色のヤドリギだが、逆光でよく判らない。
撮影:(2011.4.2
 県北山地)
画像5 雄花序。前年晩秋から葉腋に出て長さ5~10cm黄赤褐色に成長、2~3個が垂れ下がって風に揺れる。撮影:(2011.4.2  県北山地) 画像6 枝の上方にある芽鱗に包まれた赤いのが雌花序、その下方のケムシ状に垂れ下がったのが雄花序。撮影:(2011.4.2  県北山地)
画像7 雄花序は多くの苞の集まりで、苞の中に大きさ1ミリほどのオシベ8個を持つ花が1個ある。撮影:(2011.4.2  県北山地) 画像8 (雌花序)雌花2個が高さ5ミリほどの頭状の芽鱗に包まれて赤い柱頭だけが露出する。撮影:(2011.4.2  県北山地) 
画像9 枝は不規則に疎らに出て、互生する葉は薄くカサカサと洋紙質。
撮影:(2011.4.2
 県北山地) 
画像10 葉は卵形~広倒卵形で長さは、葉柄約1cm葉身約9cmほどで重鋸歯、先端は急鋭尖頭。 撮影:(2011.8.13  県北山地)  画像11 葉の上面脈上には白い短毛があって指で触れるとザラザラする感じがある。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像12 光沢のない葉の基部は円形か浅い心形となり、葉柄にも細い軟毛が見える。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像13 葉の下面。やや白黄緑を帯び、脈が隆起して良く目立つ。鋸歯にも変化が多い。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像14 花の時期、枝の先端には未だ展開しない葉芽がだいぶ大きく膨らんでいる。
撮影:(2011.4.2
 県北山地) 
画像15 先端近くの若い小枝には長い毛が密生しているが、徐々に取れてくる。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像16 葉柄と枝には柔らかい毛がある。葉腋にはこの時期未だ托葉(2個)が残っている。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像17 樹皮は淡い灰褐色で縦また横の皮目があって多小細かいデコボコがあるが概ね平滑。
撮影:(2011.4.2
 県北山地) 
画像18 果実は和名のとおり筒状の総苞に包まれて先が角状に細まって伸びる。
撮影:(2009.9.20
 県北山地) 
画像19 果序は1~4個の果実が総苞につつまれており、そのまま熟して中の椎の実状形の果実は食べられる。 撮影:(2009.9.22  県北山地) 
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