FILE NO 455 宮崎と周辺の植物
ツリフネソウ Impatiens textori Miq.
釣舟草 ツリフネソウ科
撮影日 2004.9.11
撮影場所 高千穂町

 ツリフネソウは、日本では北海道から九州まで広く分布しているが、宮崎県でも同じように北から南まで自生しており、水気のある山道の脇、谷脇などでよく見かける。
 ツリフネソウの属名インパチェンス「Impatiens」は気短なとか、怒りっぽいという意味で、この果実が触ると弾けて種子を跳ね飛ばすことに由来するらしいが、ホウセンカ(鳳仙花)がこの仲間と聞けば納得する。
画像1 殆どの場合群生しており、光の関係と思うが花の向きは大体一定している。茎は高いもので80cmほどまで伸びる。 和名の釣舟草は花の写真でイメージが沸くだろうか。
画像2 花序は上方の葉腋から葉の上に斜めに伸びて、特徴のある形の花をつける。 画像3 円形に合わさった2個の花弁が繋がった奥には黄色みを帯びた突起部分がある。
画像4 体操選手の吊り輪競技のようなバランスを取っているが、筒状になった萼の末端はクルクルと巻きこんでいるのが特徴。 画像5 花弁をうしろから見た写真。白い部分が萼で、紅紫色をした割れ目の見える丸い部分が2個の花弁。
画像6 花弁の1個を取り外してみた。
花弁の奥の黄色い盛り上がりがよく見える。
画像7 果実は刮ハで披針形、約2cmほどの長さで括れは殆どない。
画像8 葉は互生、菱状楕円形で基部はくさび状で、縁の鋸歯は丸みがある。
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