FILE NO 540 宮崎と周辺の植物
ツワブキ Farfugium japonicum (L.fil.) Kitam.
石蕗 キク科
撮影日 2005.11.23
撮影場所 宮崎市

 この時期ちょっとした草むらでも見かけるありふれた花だが、沿海地の林縁でまるで植えたような群生箇所に出会うのは当然としても、海から離れたかなりの山奥でも見かけるので、自生範囲は相当に広いようだ。
 茎は食べて良し、花も良し、庭に植えて良く、おできや火傷にも効いて、広い葉は野山で様々な使い道があるという優れものだが、宮崎の植木市で、何の変哲も無い小さな鉢植えに値段がついて並んでいるのをみると、改めてその価値を再認識する。
画像1 日当たりの良い海辺の林の中、高さ約60cmのごく普通の株。
画像2 花弁の数は、ほぼ13前後。周辺の舌状花、中央周辺の筒状花、中央付近の
      筒状花のそれぞれも違いが良く判り、花も大きいので花の構造が判りやすい。
撮影:(2005.11.23 宮崎市)
画像3 総苞の一部を取り除いてみた。手前右はまだ開かない筒状花、奥は開いた筒状花。
撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像4 左は舌状花、右は殆ど枯れかかった筒状花の先に伸びてくるりと巻いたメシベの柱頭。
撮影:(2005.11.26 宮崎市)
画像5 蕾。総苞は大きな筒状、基部に小さな苞がある。撮影:(2005.11.23 宮崎市) 画像6 総苞片は一列に規則正しく並び、、先は細く尖る。撮影:(2005.11.23 宮崎市)
画像7 茎には微細な綿毛が張り付き、枝は大きな角度で開く。撮影:(20051.1.20 宮崎市) 画像8 まだ葉が広がらない葉柄は食用として煮付けなどにされる。撮影:(2005.11.20 宮崎市)
画像9 葉の上面。厚く光沢があって毛は無い。
撮影:(2005.11.23 宮崎市)
画像10 葉の下面。無毛で11個内外の脈が目立つ。撮影:(2005.11.23 宮崎市)
画像11 遠目の果実は汚れた白色で、冬の山野で目立たない。撮影:(2005.1.2 宮崎市) 画像12 そう果は、長さ1cmほどの冠毛で風に飛ぶ。撮影:(2005.1.2 宮崎市)
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