FILE NO 715 宮崎と周辺の植物
トチバニンジン Panax japonius C.A. Meyer.
栃葉人参 ウコギ科
撮影日 2017.8.11
撮影場所 高千穂町

  別にチクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれ、チョウセンニンジン(オタネニンジン:コウライニンジンともいう)とは根茎以外の形状は非常に良く似ているが、薬効は劣ると言われる。
  北海道(北部のごく一部を除く)~鹿児島県の高隅山まで分布するという日本の特産種で、宮崎では多くはないが山林の樹林下で見かけることもそれほど珍しくない。
  トチバニンジンは多くの節のある根茎が横に長く這って竹の節を思わせる形状からで、高麗人参では絵や写真で見るように細い大根が互いに絡まったような形で違いは明瞭。
画像1 斜め上から見下ろした果期の株。地面からの高さは約80cm。
 画像2 花は60cmほど立ち上がった花茎の先端に散形果序が球状に開く。
撮影:(2017.6.15 高千穂町)
 
画像3 花茎先端の花序。
撮影:(2017.6.15  高千穂町)
  
画像4 茎頂から伸びた長い果茎の先に赤い熟果をつけた株。 撮影:(2009.7.20  宮崎市 ) 画像5 果実が熟す時期にも葉は変わることなく緑色を保つ。 撮影:(2017..8.11  川南町) 
画像6 花茎の途中でいくつかの側枝を伸ばして花序をつけるものがあるがそれは全部が雄花。
撮影:(2017.6.15  高千穂町)
 
画像7 画像6に見える側枝先端の花序をアップで写した画像で、雄花の蕾。
撮影:(2017.6.15  高千穂町))
 
画像8 花の拡大画像。花は花弁5、オシベ5、花柱2、全体の大きさ3ミリほど。
撮影:(2017.6.15  高千穂町)
  
 画像9 上から見た時の葉の広がり方。地上に一本立った茎の途中から3~5
    個が輪生し、その長く伸びた複葉の葉柄の先に5個の小葉が展開、
 仮に各小葉の先端を結んでできる円の直径は50cm近くなる。
撮影:(2017.6.5  高千穂町)
 
画像10 小葉。倒披針形で長さ10cm前後、短い柄がある。 頂小葉が最大になる。
撮影:(2017.6.15  高千穂町)
 
   画像11 葉の縁全体には細かい鋸歯が整然と並ぶ。葉はやや薄い感じがする。全体が無毛。
撮影:(2017.6.15  高千穂町)
 
画像12 葉の広がり方を斜め上から見た画像。
撮影:(2009..7.20  宮崎市)
  画像13 茎の中ほどから輪状に出た葉柄の基部。毛は全くない。撮影:(2009.7.20  宮崎市) 
画像14 花茎が傾いて斜めになった果序。球形の果実は直径約5ミリ。
     熟期が過ぎて多くの果実のうちかなりの数が落ちてしまった。
撮影:(2005.7.23  宮崎市)
 
画像15 果実の水分がなくなって形状が変形しつつある老成期の果実。撮影:(2009.7.20  宮崎市)    画像16  赤く熟れた果実と、そのすぐ下の未熟な緑色の果実。 撮影:(2016.7.25  高千穂町) 
トップへ 科名リストへ