FILE NO 122 宮崎と周辺の植物
sen
ヤマモモ Miryca rubra Sieb. et Zucc.
山桃 ヤマモモ
撮影日 2011.3.29
撮影場所 宮崎市

 
房総半島~福井県のライン以西の日本国内琉球までの常緑樹林内、台湾、中国南部、フィリピンに分布するという雌雄異株の常緑高木で、宮崎でも幅広く普通に見られる。
 出雲風土記を初め多くの書物に記載されており古くから知られていたことが分かる。
 今は食べることが少ないが、独特の味がする果実に親しんだ我らはヤマモモ世代と言えるかも知れない。
 宮崎では公園等に植栽されて熟した果実にハエ等が集っている光景は珍しくない。
画像1 高さ6mほどの樹に咲いた花、樹形全体が丸くまとまる。 全体は無毛
画像2 雄花は葉腋から長さ2~4cmほど伸びて赤く見えることが多い。
撮影:(2011.3.30
 宮崎市)
画像3 果実は緑葉の間に濃淡のある暗赤色の多くの球形となって美しい。
撮影:(2001.6.16
 川南町)
画像4 雄花序。花には花被がなく、基部の苞葉の中からオシベが幅3ミリほどの広さの幅で立ち上がる。撮影:(2011.3.29  宮崎市) 画像5 雄花の近接画像。高さ1ミリほどのオシベ5~8個が外方向に展開して、暗赤色の葯が目立つ。 撮影:(2011.3.30  宮崎市)
画像6 雄花序の花枝。枝先の葉腋についた地味な赤い花は葉間に見え隠れする。
撮影:(2011.3.30
 宮崎市)
画像7 雌花序。葉腋についた高さ1.2cmほど花序の小苞葉の中で開花した赤いメバナ。
撮影:(2011.3.30
 川南町)
画像8 小苞葉の中から立ち上がった赤いメシベ花柱は先が2裂し、裂片の長さ約1.5ミリ。
撮影:(2011.3.30
 川南町)
画像9 花枝。花序は枝先に集まった葉の腋から伸びて葉柄部程度の長さになる。
撮影:(2011.3.30
 川南町)
画像10 葉は枝先に集まって互生し、倒披針形で長さ5~12cmほど、下から徐々に広くなって上方2/3の辺りが最大幅となる。
撮影:(2011.3.30
 川南町)
画像11 緑色の葉は先が鈍く尖り、革質だが透視性は良好で細かい網目が見える。若葉に目立つ鋸歯は徐々に消える。
撮影:(2011.3.31
 宮崎市)
画像12 葉の下面。側脈は数対が隆起する。葉肉は葉柄に流れ、葉柄の長さは1cmほどになる。 撮影:(2011.3.30  川南町) 画像13 葉の下面には淡黄色の小さな腺点が多数散在する。成葉は全縁または若葉時の鋸歯が低く残る。撮影:(2011.3.30  川南町) 
画像14 樹皮は淡褐灰色で縦に細いひび目が入る。ひびは樹が古くなると浅く裂けてくる。
撮影:(2011.3.30
 川南町) 
画像15 高さ2.5mほどの若樹。直立した樹幹に枝がバランス良く広がって枝葉部が丸くまとまる樹形が伺える。撮影:(2011.3.30  宮崎市) 
画像16 果実は直径約2cmほどの球形で2~3個がかたまってつき、明るいクサイチゴの色に熟す。 囓ると松ヤニの香りがする。
撮影:(2001.6.16
 川南町) 
画像17 果実は表面がイチゴ状の突起になり。甘い汁液の出るぶつぶつは美味しいが小さく僅かで、球の内部は殆どが硬い種子部。
撮影:(2001.6.16
 川南町) 
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