FILE NO 359 宮崎と周辺の植物
ヤマネコノメソウ Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Mak.
山猫の目草 ユキノシタ科
撮影日 2009.3.26
撮影場所 諸塚村

 ネコノメソウの仲間は、ヒマラヤ〜中国〜日本にかけてが主たる分布地域で、さらに北アフリカ〜ユーラシア〜北アメリカにも広がっているらしい。
 猫の目という呼び方について、英名等はよく分からないが、中国では金腰となっているので、この草に猫の目を連想して名付けたのは日本だけはなかろうか。
 この仲間は世界に55種がある内日本に14種があり、中でヤマネコノメソウは北海道から九州まで広く分布し、宮崎でもかなり広範に自生しているようだ。   
画像1 湿り気のある木陰や谷脇等に生える高さ10cmほどの多年草。    
画像2 植物体は軟弱な感じで全体に疎らな軟毛があり、枝は出さない。
     花は茎頂に集散花序につくが数個が集まってついて頭状に見える。
 撮影:(2002.3.31 諸塚村)
画像3 猫の目と言われる果実の形と、裂開した果実の中に見える種子。
撮影:(2005.4.23 五ヶ瀬町 )

画像4 葉はほぼ円形で2cmほど、丸みのある鋸歯があって軟毛が疎らに出る。
撮影:(2006.4.23 諸塚村)
画像5 1〜2枚が互生する葉の葉柄は上に行くほど短く、鋸歯の数も変化する。走出枝はない。
撮影:(2006.4.23 諸塚村 )
画像6 花は6〜8個が集まって大きさは全体2cmほど。苞は緑色で葉状、ガク片4個は半開するが後で立ち上がる。花弁は無い。
撮影:(2007.3.28 諸塚村)
画像7 花の直径は約5ミリ、オシベは8個または4個で葯とガク片の基部は黄色でやや明るく見える。 メシベは短くて見えないが果時には水平となる。
撮影:(2007.3.28 諸塚村)
画像8 植物体の全景。ごく僅かに出る茎葉は変化が大きい。  撮影:(2005.4.23 五ヶ瀬町) 画像9 茎は円柱形で白い軟毛が疎らに生える。
撮影:(2005.4.23  五ヶ瀬町)
画像10 果実は画像3で示したが、花と果実が同居した花茎先端の花序とその周辺の形状。
撮影:(2005.4.23 五ヶ瀬町)
画像11 やや日当たりの良い水辺の群生状況。日当たりも大事だが周囲の水気が最も大きな要件と思われる。  撮影:(2002.3.31 諸塚村)
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