FILE NO 25 宮崎と周辺の植物
ヤマシャクヤク Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda
山芍薬 ボタン科
撮影日 2005.5.21
撮影場所 県北部

 最近になってボタン科として独立させる方向に固まったそうなので、ボタン科としたが、長いことキンポウゲ科で整理されてきたので、図鑑等ではまだ、キンポウゲ科で探した方が早い。
 山地の落葉樹林内に生えるが、日当たりの良し悪しにはかなりの許容範囲がある。
 白い花弁は近くで見ると少しクリーム色がかっていて、云い難い上品さがある。
 出会うたびに撮影するが、この花の魅力は現地で鑑賞するしか伝わらないようだ。
画像1 石灰岩の日当たりの良い急傾斜地、茎の高さは40cmほどで、花は上を向いて咲く多年草。
画像2 白い花弁は6枚前後、それぞれ縁は一部重なり合って、平開することなく散ってしまう。
撮影:(2001.5.4 県北部)
画像3 オシベは多数、メシベ普通3個で、花柱の先は横に曲がる。花弁内部にある黒い点は、蜜に集まった小さな昆虫。
画像4 茎の下部では葉は2回羽状複葉、小葉は楕円形〜倒卵形で柄に翼はない。 画像5 茎は硬くて稜があり、触ると多少抵抗が感じられる。
画像6 ガク片3個は後まで残る。
果実は袋果で普通2個、弓なりになって膨らみ長さ4cm近くまで成長する。
撮影:(2004.6.29 県北部)
画像7 熟して裂開した袋果。直径5〜6ミリの黒く熟した種子と、赤くなって目立つ不稔の種子。
撮影:(2003.8.23 県北部)
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