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食卓に上る野菜等の花 (画像はクリックで拡大)
呼び名 科名 説明 食用部 全形
オクラ アオイ科 原産地:エチオピア、スーダン東部
漢  字:特になく西アフリカ黄金海岸の黒人がつけたらしいオクラがそのまま使われている
渡  来:明治の始め
食  部:若い果実
その他:美しい花が咲くムクゲやハイビスカスの仲間で、アメリカネリネ(アメリカからきた黄蜀葵)、岡レンコン(切り口が5角形で小さな蓮根に似ている)とも呼ばれている
キュウリ ウリ科 原産地:ヒマラヤ山脈
和  名:黄瓜、胡瓜
渡  来:平安時代中期
食  部:果実
その他:黄色く熟して食べたことから黄瓜だったが、今では胡瓜が普通になっている。江戸時代には河童が好きな食べ物として初物を川に流す風習があり、寿司屋でキュウリの海苔巻きをカッパという言い方が始まった。国民1人当たりのキュウリの年間消費量は8kgで世界一らしい
サトイモ サトイモ科 原産地:熱帯アジア
漢  字:里芋(古名でイエツイモ:家つ芋又はウモ:宇毛)
渡  来:稲作以前の古い時期
食  部:根茎(球茎)
その他:稲作以前からの主要な作物で、万葉集の「蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家なるものは宇毛の葉にあらし」のように、南方系植物のため滅多に花は咲かない。ジャガイモやサツマイモも良いが、中高年にはやはり、衣かつぎや煮っ転がしが美味い
ゴボウ キク科 原産地:原種はヨーロッパ〜中国東北部
漢  字:牛蒡(本草和名に宇末布布岐)
渡  来:1000年以上も前の古い時期
食  部:肥大した根
その他:欧米や中国では食べないので日本人だけが食べていることになる野菜、独得の質感が特徴であまり改良されないままに栽培されてきた。元禄時代からあるという金ピラゴボウの他の料理メニューは限られるが、ゴボ天うどんは美味い
ニンジン セリ科 原産地:アフガニスタンのヒンドゥークシュ山麓
和  名:人参。
渡  来:1300年頃中国に伝わって栽培されるようになった後、江戸時代初期に渡来
食  部:根部(上半部が胚軸、下半部が幼根)
その他:初めて渡来したものは根が白色で上が太く下が細くカブラ状の根で薬用人参のようだというので、ニンジンとなったが、後で、菜人参、芹人参、畑人参と呼ばれた。ビタミンA効力が強いが独特な匂いが子供等に嫌われる。ルナールの書いた野菜の名がそのまま小説の題名になった「にんじん」の主人公は母親に嫌われながら成長する
ダイコン アブラナ科 原産地:コーカサス南部〜ギリシャの地中海沿岸
和  名:大根(呼び方はオオネ から ダイコンと変化)
渡  来:時期不明だが古い時代
食  部:根部(ニンジンと同じ)
その他:日本では特に古くから幅広く栽培されて多くの品種が有り、料理法も多種多様。ダイコンを食べて中毒した人がいないことから、当たったためしがない下手な役者を「大根役者」と呼ぶ
ニガウリ   (ゴーヤ) ウリ科 原産地:熱帯アジア
和  名:苦瓜、蔓茘枝 ゴーヤ(沖縄の呼び方)九州ではニガゴーリとも呼ぶ。
食  部:未熟な果実
渡  来:江戸初期の頃
その他:熟した果実の中は甘いが、今では未熟な果実の苦みを料理に使う。エコの時代、2011年に冷房費節約に実用を兼ねて窓の外にゴーヤを這わせて葉で直射日光を遮ることが流行。ツルレイシは、果実の表面のブツブツが楊貴妃が好んだレイシ(ライチ)に似ていることから
ナス ナス科 原産地:インド
和  名:茄子、なすび
渡  来:既に奈良時代に献上の記録あり
食  部:果実
その他:サラダの時代、ナスの消費量は減っているが、鮮やかな紫黒色は他に代え難い。調理メニューも限られ栄養価も少ないが日本食には欠かせない。茄子の漬け物の味は格別でファンも多い。ナスは生食するとカスカスすることからカスが訛ってナスになった説がある
トマト ナス科 原産地:南米ペルー
和  名:とまと、赤ナス、蕃茄
渡  来:江戸時代、17世紀の初めごろ
食  部:果実
その他:トマトの語源は、メキシコのアステカ人が栽培していた[tomati`]がさまざまな変遷を経て英語の「tomato]の綴りに落ち着いた。コロンブスの新大陸発見以降ヨーロッパに広まったトマトは観賞用として「愛のリンゴ」などと呼ばれたが、18世紀後半から食用に使われ始めた
ピーマン ナス科 原産地:南米ブラジルアマゾン河畔
和  名:ぴーまん、
渡  来:明治の始めアメリカから(改良されたトウガラシの栽培品)
食  部:果実
その他:和名はトウガラシのフランス語「piment」から。コロンブス以降にヨーロッパに広まったトウガラシの中で辛みがない種類。明治の始めアメリカの品種が移入されたが普及せず、戦後食生活の変化に伴って普及した
ゴマ ゴマ科 原産地:アフリカのサバンナ?古代インダスやメソポタミアでも栽培されていた
和  名:胡麻
渡  来:平安時代初期には既に栽培
食  部:種子
その他:ゴマは胡麻で、シルクロードを経て胡の国から中国に持ち込まれ種子が麻の実に似ているからで、そのままの字で日本に伝えられた
コンニャク サトイモ科 原産地:インドシナ半島(推定)
和  名:蒟蒻
渡  来:稲作以前の古い時期
食  部:球茎
その他:コンニャクは普通コンニャクの地中にできたコンニャク芋で作った食品のコンニャクのことを言う。栄養分は殆ど無くて古くから栽培されてきたわりには食べ方も限られており、字と言い花と言い馴染みのない植物といえる
ラッカセイ マメ科 原産地:南米アンデスの斜面
和  名:南京豆 唐人豆 ピーナッツ
渡  来:江戸の1600年代後半に中国から
食  部:種子
その他:花が済んだら子房が下に伸びて地中で実をつけるから中国名は落花生。穀類に含まれるタンパク質は普通は10%前後、豆類は20〜30%だがラッカセイは50%の脂肪を含んで栄養価が高い
カボチャ ウリ科 原産地:中米メキシコ高原
和  名:南瓜、ぼーぶら
渡  来:天文10年ポルトガル船で豊後に
食  部:果肉
その他:カボチャはポルトガル語の呼び名が訛ってカボチャになった。日本では日本カボチャ、アメリカでは西洋カボチャで種に大きな違いがあるがまとめてカボチャと呼ばれる。ハロウインに使うカボチャは黄色くなる西洋カボチャ
サツマイモ アサガオ科 原産地:メキシコ〜コロンビア
和  名:薩摩芋、甘藷、唐芋
渡  来:元和元年(1615年)イギリス商館長リチャードが長崎県平戸に伝える
食  部:塊根
その他:コロンブスのアメリカ大陸発見で世界に広まり、スペイン〜ルソン島〜中国経由で長崎に入ってきた。おナラはサツマイモの大量の食物繊維が胃で消化仕切れないまま腸内に送られ、腸内細菌が活発な分解活動をしてガスが発生するから
イネ
(コメ)
イネ科 原産地:中国長江の中・下流域
和  名:稲
渡  来:縄文時代の晩期
食  部:子実
その他:イネの子実(果実)がコメ、籾殻を取った玄米の表面を覆ったごく薄い表皮や果皮、糊粉層の内側が種子でその一部の胚も一緒にを取る作業を精米と言い、できた白米以外のかすが糠になる..。なおパンを食べる国アメリカを米国と書くのは、幕末にアメリカのことをメリケン(米利堅)と呼んだからで、ペリーと結んだ日米和親条約の正式名は日本國米利堅合衆国和親條約
ソバ タデ科 原産地:中国雲南省
和  名:そば(蕎麦:漢名)
渡  来:縄文時代晩期以前
食  部:子実(コメ参照)
その他:蕎麦は漢名で、昔中国で実ったものを粉にしてみると麦に似ておいしかったので、功麦(チヤオマイ)と呼んでいたが、それが同じ発音の蕎麦に変わった。消費量のほぼ80%を中国から輸入するが、江戸の豪商奈良屋茂左衛門が江戸のソバを全部買い占めた後に友人に一杯だけ贈った話のように、味と値段が比例しない代表的食べ物?
ジャガイモ ナス科 原産地:南米アンデス山系の高原
和  名:馬鈴薯:漢名(形が馬に附ける鈴に似ている)
渡  来:1600年頃オランダ船がインドネシアのジャカトラ港から長崎平戸に来た時に積んできたのでジャガタライモ。
食  部:塊茎
その他:飢饉時に役立つ作物として、ルイ16世は王妃、マリーアントワネットの夜会服にジャガイモの花をつけさせて普及を図った。ジャガイモの栽培は芋を植えて行うが、品種改良等は果実から種子を取って行う
トウモロコシ イネ科 原産地:中米〜南米辺り
和  名:玉蜀黍、唐黍、南蛮黍
渡  来:天正七年(1579年)ポルトガルの宣教師が長崎に種子を持ってきた
食  部:種子
その他:異国から来たモロコシなので頭に唐がついてしまった。元来モロコシはもっと前に中国から来た唐黍の訓読みモロコシキビのキビが略されたものでコウリャンもこの仲間。終戦時のマッカサーがくわえて飛行機から降りてる時にくわえていたのはトウモロコシの穂軸で作ったコーンパイプだった
ソラマメ マメ科 原産地:北アフリカ〜カスピ海辺り
和  名:空豆 おたふく豆
渡  来:江戸期以前 
食  部:種子
その他:空豆は、豆の莢が空に向かってついているからで、漢名は蚕によく似ていることから蚕豆という。ソラマメをしわしわにならないようにゆでる方法:沸騰させたお湯に塩と酒を少し入れてから豆を入れ約2分ゆでる。ザルにあげてそのまま団扇等で風を当てて冷やすと美味しい空豆になる
キャベツ アブラナ科 原産地:12世紀ドイツ南部で結球するケールを作出
和  名:甘藍 玉菜
渡  来:安政2年頃
食  部:内側に丸く重なって巻いた葉
その他:キャベツは英名cabbageが変化した呼び名。キャベツは他の葉菜類に比べてタンパク質が多く、カルシュウム、ビタミンA、ビタミンB、Cの他潰瘍に良いビタミンU、Kも多い。。昔カンランと呼んでいた野菜とキャベツは違うものだと思っている年配者も多い
ハクサイ
(結球)
アブラナ科 原産地:7世紀頃中国東北部で作出
和  名:白菜
渡  来:幕末〜明治8年
食  部:葉全体
その他:白菜は文字どおり内側に巻いて結球した葉の中心部が白いからだが、日本では1980年頃から中心部が黄色くなる品種が人気で現在では殆どが黄心系になっている。台湾の故宮博物館には翡翠で彫刻したキリギリスが留まった翠玉白菜がある
エンドウ マメ科 原産地:コーカサス南部〜ペルシャ
和  名:豌豆、ノラマメ
渡  来:平安時た
食  部:果実(莢と豆)
その他:自家受粉で種子を作るので昆虫のいない早春に花が咲いて、メンデルが白い花が咲くものと紅紫色の花が咲くものを交配させて出来た種子を播くと紅紫色が1:白色が2の比率で咲くという遺伝の法則発見にに使ったが、この法則はメンデルが死んだ後に認められた
ズッキーニ ウリ科 原産地:北米南部〜メキシコ
和  名:ズッキーニ、つるなしカボチャ
渡  来:昭和52年米国産野菜としてた
食  部:果実、花
その他:キュウリのような形をしたカボチャで、最近栽培が進みスーパー等でも見かけるようになった。イタリア料理に「よく使われて、スッキーニもイタリアでの呼び名から
ネギ ユリ科 原産地:中国の西部〜中央アジア
和  名:葱
渡  来:日本書紀に葱の字がある
食  部:葉部(白い部分も葉の一部)
その他:日本料理では添え物の脇役野菜だが、独特の辛みと香りは硫化アリルで肉や魚の生臭さを消し薬味として利用。猫がが食べると赤血球が破壊されるので危険。古名で葱はキと発音して根を食べるからネギとなった
ニラ ユリ科 原産地:中国西部地域
和  名:蒟蒻
渡  来:古事記、日本書紀に出てる
食  部:葉部
その他:倭名類聚抄に、韮(古美良:コミラ)と出てくるように古名をミラやコミラといい、後にニラに変化した。成長が早く刈り取ってもすぐに伸びてくるので、家庭でもプランターに数本植えておけば需要が賄えるほどできる
トウガラシ ナス科 原産地:ブラジルアマゾン河畔
和  名:唐辛子
渡  来:桃山時代以降
食  部:果実
その他:香辛料探しに航海したコロンブスが第2回目の新大陸上陸に採取して他の作物等と一緒にスペインに持ち帰り広まった
ブロッコリー アブラナ科 原産地:地中海沿岸
和  名:ブロッコリー(緑花野菜)
渡  来:明治初年
食  部:蕾
その他:ブロッコリーは緑色で花芽ができているもの(カリフラワーは緑色でなくて花芽の基ができた状態で止まってるもの)で、ビタミンCがキャベツの4倍も含まれている。
ホウレンソウ アカザ科 原産地:コーカサス地方
和  名:菠薐草
渡  来:16世紀初頭
食  部:葉
その他:鉄分やビタミンが非常に多く含まれる食品として有名で、アメリカ漫画のポパイがホウレンソウの力を全世界にPRしたが、近年のビジネス界では報連相が重要視されている。
 
 
ラッキョウ ユリ科 原産地:ア中国〜ヒマラヤ地方
和  名:薤 辣韮 
渡  来:938年完成の和名抄にある
食  部:鱗茎
その他:初めは薬用として移入し利用していたが、江戸のころから食用として栽培されるようになった。掘りたてのラッキョウを酢味噌で食べるのも美味しい。
チャ マメ科 原産地:中国雲南省西双版納
和  名:茶
渡  来:805年最澄が持ち帰る
     :1191年僧栄西が宋から持ち帰る
食  部:新葉
その他:緑茶をほぼ毎日飲んでいる人は、、50歳以上の男性では94%だが20代男性になると48%に減る。1人当消費量は、昭和50年には493gだったが平成11年には377gとなっている。
タマネギ ユリ科 原産地:イラン北部辺りの山岳地帯
和  名:葱頭、玉葱、西洋葱
渡  来:江戸時代長崎に伝来、明治3年アメリカから導入品種を北海道で栽培
食  部:鱗茎(根茎)
その他:アメリカでリーキと呼ばれるが、聖書では「リーキにかけて誓う」とは神に誓うことで神聖な植物。切った時に出る涙はプロペニル・サルフェン酸の作用。
 
 
 
 シュンギク キク科  原産地:地中海沿岸だが中国で改良された
和  名:春菊
渡  来:室町時代に持ち込まれ江戸末期から広く栽培される
食  部:葉
その他:すき焼きなどの鍋料理の定番野菜で、キクの仲間だが秋に咲く短日性の菊と違って長日性で、春に花が咲き菊とは雑種を作らないなど違いが大きい。
 
 
 
 コムギ イネ科  原産地:アフガニスタン〜カスピ海沿岸域
和  名:小麦
渡  来:弥生時代初期
食  部:種子
その他:麦踏は冬の風物詩だったが、安い輸入小麦に押されて生産量が激減して消えた。赤い夕陽の故郷(昭和33年:三橋美智也)2番歌詞ー小麦畑は二人の夢をひそめているか おーい 今もなお
 
 
 
 ダイズ マメ科  原産地:中国北部地域原産
和  名:大豆
渡  来:縄文時代以降
食  部:種子
その他:夏のビールに合うエダマメは大豆の未熟果を採取して利用する。味噌・醤油の原料、朝の美味しい味噌汁、豆腐は和食には欠かせない。節分の豆まきは大豆の霊力をあてにしているもので、 ピーナッツの力は不明
 
 
 
 シソ シソ科  原産地:中国中南部・ヒマラヤ原産
和  名:紫蘇
渡  来:縄文時代以降
食  部:葉
その他:多くの品種があり用途も香味料など様々で、 アカジソは梅干しの着色に使う。紫蘇の蘇の字は、昔中国でカニを食べすぎた少年にこの葉を食べさせたら命が蘇ったという故事がある。アオジソは大葉の名で売られている。
 

アオジソの花
 

大葉
 

アカジソ