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画像2 枝先に豪快な円錐状に出る花序を伸ばして1〜2回分岐し、その先に丸い玉の様な散形花序を開いて20〜50個の花をつける。これは両生花が開いている状態。右下に蕾が見える。 |
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画像3 花は花序の上部に両生花、下部に雄花がつくという。この写真では画像2の時期が進んで、上部では両生花の花弁と雄蕊が落ちて、雌しべの花柱が伸び出している。 |
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画像4 両生花の拡大。アリが蜜に寄っている。
撮影中には他に、蜂、蠅も集まっていた。
(撮影:2004.11.27 田野町) |
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画像5 両生花の雄花期の花盤から分泌した蜜が光って見える。花弁5個、雄蕊5個、葯は白。
(撮影:2004.11.27 田野町) |
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画像6 両生花の一部はオシベを落として花柱5個が伸びてきているが、右端はまだオシベ、花弁が残っている。(撮影:2004.11.27 田野町) |
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画像7 完全に雄オシベと花弁がなくなって、雌花としての花柱が伸び出している。
(撮影:2004.11.21 田野町) |
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画像8 葉は深緑色で7〜9裂し、毛はなく厚く光沢がある。葉柄は長さ60cm近く、葉もさしわたし40cmほどになる(撮影:2004.11.21 田野町) |
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画像9 葉の裂片には粗い鋸歯がある。
(撮影:2004.11.21 田野町) |
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(鞍馬天狗の話)
ヤツデの葉を見ると何故か「鞍馬天狗」の映画を思い出す。天狗のオジチャンの両胸についた「羽団扇紋」はヤツデの葉のアレンジに見える。
調べて見ると天狗の力の象徴でもある羽団扇は羽でできたものだが、紋章としての羽団扇紋は不思議な力を持つ天狗の伝説に関係した神社やそこに由緒ある武家等に伝わる中でデザイン化されてきたようでヤツデからきたという話はない。
意外にも南九州にある棕櫚の葉をデザインした棕櫚紋が太平記の中にもあるそうで、どちらもよく似た形をしてはいるが、オジチャンの羽団扇紋は残念ながら棕櫚紋が元になっているようだ。 |
画像10 画像8の葉裏。網脈の目は大きい。
(撮影:2004.11.27 田野町) |
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(ヤツデの利用)宮崎では、他にウジ殺しに使ったり、子供が実鉄砲の弾に使っていた。 |
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画像11 花序は最初白い苞葉に包まれているが花が開くと脱落する。(撮影:2004.11.7 宮崎市) |
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画像12 枝先に互生する葉柄の基部。
下の方に半月形の葉柄の跡が目立つ。
(撮影:2004.11.21 田野町) |
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画像13 茎は柔らかくて太くてもせいぜい5〜6cmになる程度。(撮影:2004.11.21 田野町) |
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画像14 茎には大きい髄があり、材としては使い道がない。径約3cm(撮影:2004.11.21 田野町) |