FILE NO 404 宮崎と周辺の植物
フウロケマン Corydalis pallida (Thunb.) Pers.
風露華鬘 ケシ科
撮影日 2002.3.31
撮影場所 県中部

 
長野県あたりから西の地域、四国〜九州に自生する越年草で春に開花する。
 この変種ミヤマキケマンは東日本を中心に分布しているが、中間の型もありその相違点は判りにくいようだ。
 またフウロケマンのフウロについては、他にもフウロとついた植物が多くあるが、牧野図鑑でも語源不明とされている。
 宮崎では県の西部と北部の山地よりに見られ、低地の里山付近で目にすることないが、山地では場所を変えれば春の早い時期から5月頃までかなり長い間見ることができる。
 同じ仲間にムラサキケマンジロボウエンゴサク、その他があるが、皆花色も違って人目を引く。
画像1 日の当たる山地道脇の樹林下、高さ約40cmほどの株に咲いた花。  
画像2 淡緑色の葉に鮮やかな黄色の花が対比して遠くからでも良く目立つ群生地。
 撮影:(2005.5.23 県中部)
画像3 大きな株になって四方に広がった茎から伸ばした枝と賑やかについた花。
撮影:(2005.5.1 県中部)
画像4 花茎先に総状花序につく花は普通2〜7個で、すっきりとした淡黄色。 撮影:(2005.4.23 県中部) 画像5 花はガク片2花弁4オシベ6メシベ1からなるが、分解しないと判らない。撮影:(2004.5.1 県中部)
画像6 丸く突き出た距は、花弁部分より短い。花の長さは全体で約2cm。撮影:(2002.3.31 県中部) 画像7 距を持っている上花弁、花柄に繋がった下花弁、その間の内側花弁。撮影:(2005.4.23 県中部)
画像8 正面から見た花。上下の花弁、左右からくっついた花弁が見える。撮影:(2005.4.23 県中部) 画像9 上側のメシベ柱頭と下側の合生オシベは近接して1つのように見える。 撮影:(2005.4.23 県中部)
画像10 葉は1〜2回の羽状複葉で卵形の小葉は深裂して欠刻が出る。 撮影:(2005.4.23 県中部) 画像11 葉の下面は緑白色の上面よりさらに白みを帯びて、全体柔らかく無毛。撮影:(2009.3.8 県中部)
画像12 未だ若い果実。線形で緩く弓状に曲がって少し数珠状に凹凸がある。撮影:(2009.4.26 県中部) 画像13 全体が軟弱な感じで切れ込んだ葉は白みがあって雰囲気も有毒植物。撮影:(2009.3.8 県中部)
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