FILE NO 666 宮崎と周辺の植物
マルバノホロシ Solanum maximowiczii Koidz.
円葉白英 ナス科
撮影日 2011.8.27
撮影場所 三股町

 関東地方以西の本州、四国、九州に分布する日本特産の多年草で、ヤマホロシに比べて葉に鋸歯が無いから円葉とつけられている。
 和名についた白英は、正確にはヒヨドリジョウゴのことで、中国雑草原色図鑑には白英と共に野海茄(ヤマホロシ)があるが中国にないマルバノホロシは出てこない。
 宮崎ではヤマホロシほどに珍しくは無いが、県の中北部に限定的に自生し、、赤い果実の時期にだけ目立つ小規模な蔓植物である。 
画像1  周辺の低い草木に絡んで横に這い、膝高さに咲いた花。 円葉は鋸歯が無いことの意
画像2 果実は小さいが周囲の草が枯れ始めた時期に赤熟して目立つ。
撮影:(2009.11.21 三股町) 
画像3 花は平開時で差し渡し1cmほどの大きさ、5個の黄色いオシベ葯が短い花糸とともに見える。 撮影:(2011.8.27 三股町)  画像4 5深裂した淡紫色の花冠は開くとすぐに反り返る。淡緑色の花喉部が他種との大きな違い。 撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像5 細い茎の途中から伸びた集散花序について下垂した蕾と
     葉の感じが判る枝の先端付近、絡まった葉はヤマノイモ。
撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像6 この葉は葉柄が2.5cm、葉身12cmほど。基部に近い葉が全体的に大きく葉柄も長い。 撮影:(2011.8.27 三股町)  画像7 葉は狭卵形で先が細く尖って先端部は鈍く尖る。脈は葉のへりに達せず枠を作る。 撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像8 葉の下面。基部は変化の多いくさび形で、主脈に沿って細く狭まる。
撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像9 葉は柔らかくて両面とも毛がない。脈は隆起し葉柄にも毛はない。
撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像10 茎は普通緑色で無毛。果期にはやや黒みを帯びてくるものがある。
撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像11 蔓は古くなると大きく肥大することはないが、堅く白っぽくなる。
撮影:(2011.8.27 三股町) 
画像12 枝から伸び出た果序は基部から先端まで約10cmほどで途中3〜4回
    枝を分けて先端に果実を下垂する。撮影:(2009.11.21 三股町) 
画像13 基部から伸びた柄は2つに分岐を繰り返して、果実は房状に下がる。
撮影:(2009.11.21 三股町) 
画像14 果実は球形で赤く熟して直径9ミリほど、花柄との接点はやや膨れる。
撮影:(2009.11.21 三股町) 
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