FILE NO 39 宮崎と周辺の植物
ヒュウガアジサイ Hydrangea serrata var. minamitanii H. Ohba
日向紫陽花 ユキノシタ科
撮影日 2006.5.27
撮影場所 西都市

 ヒュウガアジサイは、その名の通り宮崎県の研究者により採取され、平成元年に名付けられたばかりで、まだ図鑑類等には殆ど記載がない。
 宮崎の中、北部林道などではそれほど珍しくないが、他県での分布はまだ聞かない。
 水の滴る崖地等の岩場に生え、水しぶきを浴びる環境下で、下垂する枝先にピンク色の花をつけるのが特徴。
 学名の後についた命名者「minamitanii」は、ヤアアジサイとの違いに気づき、研究発表した南谷忠志氏の名前である。
画像1 西都市の林道、山側崖から落ちる水しぶきを浴びて開いた花。
画像2 切り立った傾斜地で下垂した枝に上向きの花をつけた株。 撮影:(2006.5.27 綾町) 画像3 傾斜の緩やかな場所では下垂せず立ち上がって群生する。 撮影:(006.5.28 綾町)
画像4 株全体が下垂、枝はつる状に伸びて上向きに花をつける。 
撮影:(2005.6.26 西都市 )
画像5 絶え間なく水の落ちる薄暗い木陰の小さな崖、葉はいつも濡れている。
撮影:(2006.5.27 綾町)
画像6  花序の全景。ピンクの花に露出を合わせると葉の緑は出ない。
 撮影:(2004.5.22 綾町)
画像7 花序内側の両性花。4〜5個の花弁は大きく反り返り、10個のオシベと、中心部の花柱3個がよく見える。 撮影:(2004.5.22 綾町)
画像8 花序内側は、長短のあるオシベ、長卵形花弁の両性花が一斉にピンクに開いて優しく美しい。  撮影:(2006.5.27 綾町) 画像9 花序の周囲を飾る装飾花。大きなガク片は4個、中央部のオシベの周囲に小さな花弁4個が見える。 撮影:(2006.5.28 綾町)
画像10 花序を内側から見た様子。
撮影:(2006.5.27 綾町)
画像11 葉柄は長さ4〜5cmで無毛。
撮影:(2006.5.27 綾町)
画像12 若い葉。長さ約15cm、幅約8.5cm、側脈は7〜8対。濃い緑色だが画像3が見た感じの葉の色。  撮影:(2006.5.27 綾町) 画像13 葉裏。脈は隆起し、脈上に毛はなく、側脈の脈腋に白い毛が目立つのが特徴。
撮影:(2006.5.27 綾町)
画像14 脈腋の白い縮毛。側脈の隆起も目立ってはっきりしている。撮影:(2006.5.27 綾町) 画像15 主脈と、側脈の脈腋にだけ白い縮毛が見える。 撮影:(2006.5.27 綾町)
画像16 岩盤の上に露出した茎下部と根。
撮影:(2006.5.28 綾町)
画像17 殆ど切り立った水の岩場で根を張って株を保持している根。 撮影:(2006.5.28 綾町)
画像18 未熟な果実。卵形〜楕円形で長さ3ミリほどの刮ハ。 (2004.9.20 綾町) 画像19 熟した果実。花柱の残がい3個は最後まで残る。 (2005.10.16 諸塚村)
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