FILE NO 65 宮崎と周辺の植物
ジャコウソウ Chelonopsis moschata Miq.
麝香草 シソ科
撮影日 2003.8.23
撮影場所 県北部山地

 ジャコウソウは県内では少ない植物で、まして花の時期に会うことはそう多くはない。
 初めて見た時のその穴だらけになった虫食い葉に驚いたが、ジャコウと名の付くほどの香りがあって、やはり昆虫等には興味があるのだろうか。
  宮崎県では絶滅危惧1Bに指定されている。
2006.8.14 香りの追記
2006.9.21 果実の画像追加
2006.10.21種子の画像追加
画像1  登山道脇の足元、見事なまでの虫食い葉に驚いた。
(麝香の香りとは)
  花に出会った時、早速鼻を近づけて匂いを嗅いでみたが特に匂わない。
 ジャコウソウの香りについていくつかの本の解説を見てみたが、特に匂ったとの話はない。
  いい香りの代名詞としてジャコウソウと名づけたまでは理解できるが、さて他の地域に生えているものは少しは良い香りがするものだろうか。
追記(平成18年8月14日 匂いに出会う)
 花の近くで嗅ぐと確かに匂う、それも香料に松脂を少し加えて香りを強くしたような。
 麝香の香りは知らないので、麝香に近い匂いなのか、開花当初だけ匂うのか、咲く時期によるのかなど全て不明だが、間違いなく香りがする。
画像2 タニジャコウソウに比べて花柄が格段に短い。 撮影:(2003.8.23  県北部山地)
画像3 花冠のアップ
撮影:(2003.8.23 県北部山地)
画像4 全景
撮影:(2003.8.23 県北部山地)
画像5 萼は上側で2裂、下側で3裂する。
撮影:(2003.8.23 県北部山地)
画像6 花冠は4cmほどの長さで、筒部が長い。
撮影:(2003.8.23  県北部山地)
画像7 ガクは果時には卵球形となり、分果を包み込む。
撮影:(2006.10.21 県北部山地) 
画像8 未熟な果実のガクを破って中の分果を見るが4個の分果ははっきり見えない。
撮影:(2006.9.21 県北部山地) 
画像9 果皮(ガク)を引き裂いてみると、内部に分果が1個だけ見えた。
撮影:(2006.9.21 県北部山地) 
画像10 分果は扁平な楕円形で長さ1.3cmほど、膜質の種皮には縦脈がある。 
撮影:(2006.10.21 県北部山地) 
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