FILE NO 4 宮崎と周辺の植物
キバナノツキヌキホトトギス Tricyrtis perfoliata Masam.
黄花の突抜杜鵑草 ユリ科
撮影日 2006.10.14
撮影場所 尾鈴山辺り

 世界に3,500種もあるというユリ科の中でホトトギス属は東アジアを主に20種ほどがあり、その内日本に自生する約11種の中で、このキバナノツキヌキホトトギスはキバナノホトトギスとともに宮崎県だけに自生している。
 ツキヌキは茎が葉を突きぬけて伸びていることによるが、花も葉の上に咲いているように見える。
 世界的な希少種だが、人為による乱獲で国や県のレッドデータブックの絶滅危惧1B類に指定されている。
画像1  日当たりの悪い渓谷に面した岩場がけ地に群生した株  撮影は全て尾鈴山辺り
画像2 険しい谷の対岸で水が滴る切り立った岩場、太陽光もたまに木漏れ日が
    射すだけの環境下、シダと垂れ下った蔓の間に黄色い花を咲かせた2株。
   撮影:(2009.10.4.)
画像3 水で湿った谷の崖の岩場に根を張ったキバナノツキヌキホトトギス。
  花は黄色で垂れ下った葉の上に乗ったようにして上向きに咲く。.
     撮影:(2001.10.7 )
画像4 明るい林道わきの崖地から垂れ下った株で、茎は長さ約80cm。 撮影:(2001.10.7 ) 画像5 葉を貫く茎は左右に大きく、くの字に曲がって伸びている。 撮影:(2006.10.14 )
画像6 上から垂れた茎の先端に向って蕾、開きかけた花、開いた花の順で見える。平開すると差し渡し4cmほどになる。 撮影:(2006.10.14 ) 画像7 3深裂した花柱裂片には腺状の丸い突起がある。花柱基部には赤褐色の斑点が見える。  撮影:(2001.10.7 )
画像8 蕾状態の花。花被片6個は内外ともに同形で先は尖る。 花柄は葉を貫いた茎の基部から伸びて約1cmほど。 撮影:(2006.10.14 ) 画像9 花は葉腋(葉を貫いた上側)から出る。長さ2.5cmほどの外花被片の基部は少し膨れる。
撮影:(2006.10.14.)
画像10 平開した花被片6の基部の周囲に赤褐色の輪があり、中心から伸びて
        上方で3裂し更に先が2裂したメシベに沿って伸びたオシベは上方で6裂する。
      先端が外へ反れた花被片の内側上半部には小さな赤褐色の斑点がある。
撮影:(2006.10.14)
画像11 長さ15〜16cmになる葉は茎が基部近くを貫いて見える。 撮影:(2006.10.14 ) 画像12 葉の先端は細く長く伸びて葉は両面とも無毛で艶がある。 撮影:(2006.10.14 )
画像13 葉の下面。茎と繋がった位置を中心に細い3〜4脈が中央脈に平行して走る。
撮影:(2006.10.14)
画像14 葉下面を茎がを貫いた状況。茎は葉の下面に合着して一体化している。
撮影:(2006.10.14)
画像15 岩場の崖地の隙間に根を張った茎の基部に土はない。  撮影:(2009.10.4) 画像16 茎が貫いた葉の上面拡大画像。花柄の長さは約1cm。  撮影:(2006.10.14)
画像17 半開した花被片6個の先端は外側に強く反り返っている。 撮影:(2006.10.14) 画像18 果実は長さ3.5cmほどの3稜柱状、縦3室に仕切られた部屋になる。 撮影:(2006.7.9)
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