FILE NO 161 宮崎と周辺の植物
オミナエシ Patrinia scabiosifolia Fisch. ex Trevir.
女郎花 スイカズラ科
撮影日 2013.9.12
撮影場所 都城市

  北海道~九州種子島までの草原に生える多年草で、APG新分類による大場秀章編著の植物分類表ではスイカズラ科に属するとされ、従来からのオミナエシ科は無くなってしまっている。。
 切って花瓶に挿すと嫌な臭いが出てくるので草地でその様を観賞するほうが良い。
 秋の七草の一つで万葉集には14首詠まれているそうで、語源でオトコエシは男飯で白い米の飯を、アワバナとも呼ばれるオミナエシは女飯で粟の飯を表したという解説には説得力を感じる。
画像1 放置されて草が伸びた林縁の作業道で目立つオミナエシ
画像2 今では貴重な草原に生えるオミナエシ、万葉集のイメージに相応しい。
    ハギのように万葉時代の貴族たちの庭に植栽されていたのだろうか。
撮影:(2013.8.17  串間市 )  
画像3 上から見た花序で、ひと塊の花序の大きさはは差し渡し12cmほど。
    別名でアワバナ(粟花)と言われるように粟粒が集まっているよう。
撮影:(2013.9.12  都城市 )
 
画像4 見上げた花序、散房状について上部は平たくなる。分枝部には小さくとも葉が対生する。
撮影:(2013.9.12  小林市 )  
  画像5 平開した花は小さくて差し渡し3ミリ強。花冠は5裂してオシベ4、で全て黄色。
撮影:(2013.9.12  小林市 )  
画像6 葉は対生して出る。羽状に深く切れ込んで形の変化も様々ある。
撮影:(2013.9.12  小林市)
 
画像7 茎上部の葉。切れ込みは少なく、葉縁の鋸歯が見える。 撮影:(2013.9.12 小林市) 画像8 羽状葉の上面。葉は殆ど無毛で脈は浅く溝状にへこむ。 撮影:(2013.9.12 小林市)
 
画像9 葉の下面。やや淡緑色で主脈と側脈が隆起している。 撮影:(2013.9.12 小林市)   画像10 葉の下面では側脈間を結ぶ細脈は凹んで浅い溝を作る。 撮影:(2013.9.12小林市) 
 
画像11 茎にははごくごく短い白い毛がある。中部以下の対生葉の基部は連結して膨らむ。
撮影:(2013.9.12 小林市)
  画像12 茎上部の対生葉の基部。基部は連結しているが隆起は目立たない。
撮影:(2013.9.12小林市)  
 
画像13 花が終わったばかりの果実。黄色の花が終わると殆ど枯れて判らなくなってしまう。
撮影:(2013.09.20 串間市) 
  画像14 若く未熟な果実で楕円形、長さ3ミリほどで横断面は三角状で背面に隆起線がある。
撮影:(2013.09.21 串間市) 
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