FILE NO 153 宮崎と周辺の植物
オッタチカタバミ Oxalis dillenii Jacq.
おったち傍食 カタバミ科
撮影日 2004.5.4
撮影場所 宮崎市

 今では我が家の狭い家庭菜園の日当たり、土壌等の条件の良い場所は、殆どこの終戦後帰化したと見られるオッタチカタバミに乗っ取られて、昔からの住人であるカタバミは日当たりの悪い軒下の踏み石の脇などで細々と生きている。
 同じ庭には最下の写真のように、花の内側喉部に赤褐色の斑点があるものもあって、オッタチカタバミとの間に交雑も起きているような気もするが、これは素人の単純な考えとしてもかなり変異の多い種ではある。 
家庭菜園の中の雑草、元気いっぱい増えている。
茎は直立し、1ヶ所から2つの葉が伸びる。    2cmほどの小花柄と狭披針形の萼(5枚)。   
10本のオシベは長短2段になって、長い方のオシベと同長に伸びたメシベ5本の柱頭を囲む。 水平に開いた果柄から真っ直ぐ上向いた刮ハ。(カタバミの刮ハは角が丸いが、こちらの刮ハは角張っている)
片食といわれる形の葉。 葉裏
葉柄基部の托葉 種子の長さは約1.3mmほどで横に走る10本の白い隆起線がある。
(神奈川県植物誌2001を参考にした)
縞の無い柔らかそうなのは、不明だが不稔の種子かも知れない。
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