FILE NO 146 宮崎と周辺の植物
シロバナネコノメソウ Chrysosplenium album Maxim.
白花猫の目草 ユキノシタ科
撮影日 2009.4.11
撮影場所 高千穂町

 ネコノメソウの仲間の説明についてはヤマネコノメソウに記載。
  この仲間はどれもよく似ていて見分けが難しいが、九州の山野で見た場合シロバナネコノメソウの名前の通り花が白く見えるのですぐに判る。
  生育適地ではたいてい群生しているが、すぐ隣りで別のネコノメソウ類が自生することも多く、違いを比較することができる。
  宮崎では県北部に多いが、一部県西部にも自生して分布の南限になっているという。
画像1 他のネコノメソウ類に比べて茎長も高く、花が白色で目立つ。
画像2  花に花弁はなく、白いガクが目立つ数個が茎頂にまとまって大きく見える。
両性の花は周囲に葉状に見える緑色の苞に囲まれてさらに目立つ。
 撮影:(2004.5.2 五ヶ瀬町)
画像3  昨年には山の伐採された跡地で小群生が見られたが今年は消えていた。
        普通は谷脇の水湿地などの日陰地に自生する。撮影:(2008.4.27 諸塚村 )

画像4 開きはじめの花は大きさ6ミリほどで花弁のように見えるガク片4個は白くオシベ8個の葯は暗紅色。  撮影:(2009.4.11 高千穂町) 画像5 終期に近い花。ガク片は斜めに開き、メシベ花柱2は外側に傾き始めている。
撮影:(2008.4.27 諸塚村 )
画像6 花茎は暗紫色で高さ10cmほど、先端付近で出した枝の先に集散花序をつける。
撮影:(2009.4.11 高千穂町)
画像7 花序は長さ5ミリほどの花柄の先に葉状の苞に支えられるように開く。
撮影:(2009.4.11高千穂町)
画像8 集散花序を取り囲む茎葉と苞は白い軟毛が散生するが、毛の量は個体変化が多い。
撮影:(2004.5.2 五ヶ瀬町)
画像9 この株は茎葉に生える軟毛があまり目立たないが、中間形もあり変化の幅は広い。
撮影:(2009.4.11 高千穂町)
画像10 対生する茎葉は1cmほどの半円形で縁に10個前後の鋸歯があり、白い直軟毛がよく目立つ。  撮影:(2009.4.11 高千穂町) 画像11 葉の下面。上面と同じような白軟毛が散生する。葉柄には長く白い軟毛が密生する。
撮影:(2009.4.11 高千穂町)
画像12   花茎全体の画像。暗紫色の茎の先端から出る葉は対生するが、
          途中から出る1〜2本の葉は互生する。 撮影:(2004.5.2 五ヶ瀬町)
画像13 花茎途中から出た葉。葉身よりかなり長い葉柄がある。 撮影:(2009.4.11 高千穂町) 画像14 花茎基部。花時に根生葉は枯れ、走出枝が後で伸びる。 撮影:(2009.4.11 高千穂町)
画像15   花が終わったばかりの若い果実 。2裂した果実はほぼ同形で
      先端の嘴はガクから飛び出し、左右斜めに開きながら熟す。
         熟した刮ハが開いて見える種子の感じはヤマネコノメソウを参照。
撮影:(2008.5.22  諸塚村)
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