FILE NO 472 宮崎と周辺の植物
sen
シシウド Angelica pubescens Maxim.
猪独活 セリ
撮影日 2011.7.31.
撮影場所 県北山地

 
関東地方以西の本州、四国、九州に生える日本特産種だが、独活はウコギ科のウドのことで和漢三才図絵や大和本草でも独活(ドクカツ)と羌活(キョウカツ)は同一物の二種と解説している。
 今の漢方の方では、本家中国のセリ科シシウドの仲間が羌活で唐独活、日本のウコギ科のウドがで独活で和独活としてどちらも頭痛などに効能があるとしているようだ。
 2mを越す大型の豪壮な多年草で、風にも揺れないから独活だとされる。
画像1 宮崎では北部の草地で目立つ高さ2mにもなる派手な草本。 和名は猪が食べそうな独活の意
画2 県北部山地の杉山等の林縁で草地になった道脇等にもこの時期、見上げるほど大きな株が点在する。 撮影:(2002.9.15  県北山地) 画像3 草原の夏、周囲の草丈と比べても必要以上に高く伸びた感じがする茎は太くて堅い。 撮影:(2011.8.13  県北山地)
画像4 遠くからでも目立つ白い花序は直径40cmを超えることが普通で
    見栄えのする派手な複散形花序となって茎頂や枝先に展開する。
撮影:(2011.7.31
 県北山地)
画像5 総花柄や小花柄の基部に苞葉がないのが特徴の1つ、大小の花柄には長短の変化が多い。撮影:(2011.7.31  県北山地) 画像6 花は派手な花序にしては小さく花弁5、オシベ5で大きさは2ミリほどしかない。
撮影:(2011.7.31
 県北山地)
画像7 葉は2~3回羽状複葉と大型、茎基部につく葉が最大で葉柄基部から長さ80cmを超えるものもある。撮影:(2002.9.15  県北山地) 画像8 この頂小葉は長さ約20cmほどで一部切れ込んでいる。頂小葉の基部は葉柄に流れる。撮影:(2002.9.15  県北山地) 
画像9 葉の下面は上面に比べて白みがあり大小の脈がはっきりと浮き出る。葉は大きく逞しいが柔らかい。撮影:(2011.8.13  県北山地)  画像10 葉の下面にも白い短毛が密生する。植物体全体に白短毛が多い。手で触ると短毛でざらざらする。撮影:(2011.8.13  県北山地) 
画像11 小花柄の基部。白短毛が密生し、まとまった苞葉は見られない。
撮影:(2011.7.31
 県北山地) 
画像12 茎は丸くてしっかりと堅く汚れで茶色がかった短毛が密生している。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
画像13 未熟な果実。果実は長さ約8ミリ、2個の分果がくっついた形で両端に広い翼ができる。合生面に縦の油管が4~5本見える。
撮影:(2011.7.31
 県北山地) 
画像14 合生面が分離して2つの分果に分かれた果実。果実の詳細は、属は違うがセリ科の特徴が分かる file323のハナウドの項を参照。
撮影:(2011.8.13
 県北山地) 
sen
トップへ 科名リストへ