FILE NO 665 宮崎と周辺の植物
sen
チシャノキ Ehretia ovalifolia Hassk.
萵苣の木 ムラザキ
撮影日 2011.6.24
撮影場所 諸塚村

 
本州中国地方、四国、九州~琉球、台湾~中国に分布する落葉生の高木で、葉や幹がカキノキに似て、別名「カキノキダマシ」と呼ばれる。
 宮崎では各地に自生し、川近くの平地等で大木を見かけることが多い。
 分布域が限られてあまり知られてなく、
エゴノキの別名としてのチシャノキの方が全国的には良く知られている。
 和名の語源は不明だが、上原敬二博士の樹木ガイドブックには食用になる新芽の味がチシャに似るからとある。
画像1 山地川べりの高さ6~7mほどの樹から張り出した枝の花。 宮崎では梅雨期の6月に花が咲く
画像2 山間地を走る道路から見下ろした対岸の谷わきに孤立した樹。
    樹形もカキノキに似るが太枝が横に張る枝振りにはならない。
撮影:(2010.6.22
 西米良村)
画像3 果実は枝先について黄や赤の色だけは柿に似るが小さい。
  
撮影:(2009.8.22  諸塚村)
画像4 花は枝先の15cmほどの長さの円錐花序に小さな花が
   ぎっしりとつく。花色はややクリームがかった白色
 撮影:(2009.6.21
 宮崎市)
画像5 花冠は5深裂してやや反り返る。大きさは差し渡し5ミリ程度と小さく5個のオシベも同色。 撮影:(2019.6.21  宮崎市) 画像6 花冠の近接画像。メシベの柱頭は2裂しているが小さくて見えにくい。
撮影:(2002.6.14
 川南町)
画像7 葉は小枝の全体について互生し濃い緑色で見た目にも
      上面がざらついて見え、鋸歯のあることが遠目にも分かる。
撮影:(2011.6.29
 宮崎市)
画像8 葉の上面。葉は普通15~16cmの長さになるが、葉柄が2cmほどを占める。倒卵状楕円形だが変化は多い。撮影:(2011.6.29  宮崎市)  画像9 葉上面には白っぽい短い剛毛が密生して手で触るとある程度のザラザラ感が伝わってくる。撮影:(2011.6.29  宮崎市) 
画像10 葉の下面は上面に比べてやや白っぽく、4~5対の側脈が浮き出ている。
撮影:(2011.6.29
 宮崎市) 
画像11 葉の下面の近接画像。側脈の基部に微毛が目立ち、細脈にもごく小さな微毛がある。
撮影:(2011.6.29
 宮崎市) 
画像12 果実は枝先に沢山実るがごく小さくて目立たない。食べられる。
撮影:(2009.8.22
 諸塚村) 
画像13 果実は直径5ミリほどの球形で橙黄色から橙紅色に熟す。
撮影:(2009.8.22
 諸塚村) 
画像14 若い成木の幹(中央に見える幹)は縦に浅く裂けて皮目が横筋状に点在する。 撮影:(2011.6.29  宮崎市)  画像15 老木の樹皮は灰褐色でやや斜め気味に浅く縦割れし、少しずつ剥げ落ちて柿に似る。 撮影:(2011.6.29  宮崎市) 
画像16 (参考)一般的なカキノキの葉。上面に毛が無く艶がある。
撮影:(2011.6.30
 諸塚村)
画像17 (参考)一般的なカキノキの幹。縦の裂けた長皮片に横の切れ目が入る。
撮影:(2011.6.30
 諸塚村)
sen
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