FILE NO 406 宮崎と周辺の植物
ヤマウルシ Rhus trichocarpa Miq.
山漆 ウルシ科
撮影日 2012.6.6
撮影場所 小林市

 北海道~鹿児島県高隅山までの林内、千島南部~朝鮮半島~中国に分布するという落葉性の小高木で、宮崎ではやや山地よりの林内に多い。
 ウルシ属の樹皮にはかぶれ原因のウルシオールが含まれているので、アップの画像は左手に手袋をして及び腰で撮影したので中途半端な画像になってしまった。
 ツタウルシハゼノキヌルデなどこの仲間のかぶれ度は見かけによらず人にもよるらしく、また宮崎売出しのマンゴーもこの科に属している。
画像1  山地に向かう道路脇に張り出した枝の葉陰に下がった花序 雌雄別株
 画像2 長く張り出した枝先に垂れ下がった果序の未だ若い果実。
 撮影:(2005.9.3 えびの市) 
画像3 高さ4~5mはありそうな谷川対岸の樹は紅葉が始まっている。
     ウルシ科の樹はどれも遠くからの観賞に耐える鮮やかな紅葉。
 撮影:(2009.11.3 西米良村) 
 
画像4 樹形は不整形でたいていの場合、傾いた樹幹上部から斜上する
     長い横枝から少数分岐した枝先に羽状複葉が傘のように広がる。
 撮影:(2008.6.21 佐伯市) 
画像5 (雄花) 花序から分枝した小花序は5~6cmほど、軸には粗毛が密生する。淡黄緑色。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
画像6 (雄花) 長さ2ミリほどの花弁5は反り返り、高さ3ミリほどのオシベ5は花弁外に伸びる。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
画像7 葉の下から見た花序。葉腋から出た円錐花序は長さ30cm近く
     伸びて小さな花をギッシリとつけて斜め下方向に垂れ下がる。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
 
 画像8 葉は奇数羽状複葉で長さ40cm近くなり、多くて8対ほどの小葉は
      下方から少ずつ大きくなり、長さ10cm以上にもなる。鋸歯はない。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
画像9 (葉上面) 散生した短軟毛は指に感じられる程度、軟毛のある小葉柄は長さ3~4ミリ。
撮影:(2008.6.21 えびの市) 
画像10 (葉下面)  軟毛が密生、隆起した脈上には特に多い。葉柄には褐色の軟毛が密生。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
画像11 葉柄や葉軸は艶のある赤褐色だが新葉では特に赤みが強くて美しい。
撮影:(2008.6.21 えびの市) 
画像12 樹皮は灰褐色で縦の筋が出るが、若い樹では灰白色で横長の皮目が目立つ。
撮影:(2012.6.6 小林市) 
     
画像12 黄褐色の外果皮は熟しても同色だが、剝がれ落ちた後の中果皮はロウを含んで白っぽい。 撮影:(2005.9.3 えびの市)    画像13 果実は直径5~6ミリほどの大きく歪んだ球形で外果皮は荒い毛に覆われている。
撮影:(2005.9.3 えびの市) 
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