FILE NO 258 宮崎と周辺の植物
オオバギボウシ Hosta sieboldiana (Lodd.) Engler
大葉擬宝珠 ユリ科
撮影日 2006.7.25
撮影場所 高千穂町

 北海道から九州まで広く自生し、地域での変異もあって呼び名もいろいろだが、春の山菜として若い葉を採る時には、無用の区別なしに「ウルイ」の呼び名が一般的なようだ。
 ギボウシの語源は、若い花序の蕾が、橋の欄干等にある仏教で言う宝珠の玉を模した擬宝珠に似ているからとか、葱坊主の形から来たとかの説があるが、若い花序を見た時のイメージから来ているのは共通している。
 県内ではヒュウガギボウシを見る機会の方が多い。
画像1 高原の夏、1mを優に超える花茎、上品な色の花が揺れる。 コバギボウシも参照されたい
画像2 草原の茅よりも高く抜き出て、周りのチダケサシ、オミナエシが低く見える。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像3 下部が筒になった漏斗状の花は5cm近くもあり、上部は6裂する。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像4 オシベは6個、メシベは長く突き出て先がフック状に曲がる。花はこれ以上は開かない。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像5 花被の表面は細かい凹凸があって滑らかでない。 花は1日花で夕方には萎む。
撮影:(2006.7.25 高千穂町) 
画像6 若い総状花序。苞は蕾の時から開出している。花序の先端が擬宝珠のイメージというが。
撮影:(2006.7.52 高千穂町)
画像7 扁平な苞は開花時に花茎と直角に広がるのが、この種の特徴。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像8 手前の蕾の上側に見える短い1cmほどの透明線がこの種の特徴。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像9 葉は密に根生し、葉柄は30cm以上にも伸びて茂る。撮影:(2006.7.25 高千穂町) 画像10 葉上面。葉は広卵形で先は尖り、基部は心形となる。 撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像11 葉下面の脈は隆起し、大きな葉では片側10個以上が整然と走る。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像12 葉下面の脈上には微細な突起が出て、見なくても指で触るだけで分る。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
画像13 果実は刮ハ、長さ3cmほどの狭長楕円形で晩秋に熟して胞背裂開する。
撮影:(2004.8.12 高千穂町)
画像14 株全体の雰囲気。花茎の傾斜はここの環境にあわせたものと思われる。
撮影:(2006.7.25 高千穂町)
トップへ 科名リストへ